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スタチンで脱毛症?
公開. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病. タグ:脱毛症. この記事は約1分27秒で読めます.
2,193 ビュー. カテゴリ:スタチンと脱毛
メバロチンなどスタチン系薬の副作用をみると、「脱毛」の記載がある。
スタチン系薬は、HMG-CoA還元酵素阻害薬ともいわれる。
HMG-CoA還元酵素の働きの1つに、CoQ10の合成がある。
CoQ10 が不足することによって、筋肉痛、不眠、下痢、脱毛、口内炎、倦怠感、足が重い、胃が重い、肝臓腎臓の機能障害などが現れることがある。
スタチンを飲んでる人には、コエンザイムQ10をすすめてみよう。
抗がん剤と脱毛
アンスラサイクリン系薬剤やタキサン系薬剤は、脱毛が高確率で発現します。
一般に抗がん薬投与後2~3週間で脱毛が始まり、1ヶ月程度でほぼ完全に脱毛に至ります。
脱毛は患者に与える精神的ショックが大きいため、脱毛による拒絶感から治療拒否を引き起こすことがあります。
化学療法前の十分な説明が必要と考えられます。
脱毛は一過性で可逆的なため、がん治療が終了すれば必ず回復すること(治療終了後3~6ヶ月で回復する)、その場合髪の質や色の変化が起こる場合があることを伝え、医療用のかつらや帽子などの使用をすすめることも重要です。
抗癌剤による脱毛の頻度
90%以上
タキソール(パクリタキセル)
タキソテール(ドセタキセル)90%未満
アドリアシン(ドキソルビシン)61.6%
エンドキサン(シクロホスファミド)24.32%~57%50%未満
ランダ・ブリプラチン(シスプラチン)25.7%
パラプラチン(カルボプラチン)18.25%10%未満
ジェムザール(ゲムシタビン)10%未満
ティーエスワン(テガフール・ギメラシル・オテラシル)5%未満
5-FU(フルオロウラシル)5%未満
ノルバデックス(タモキシフェン)5%未満
アクプラ(ネダラプラチン)2.36%
アリミデックス(アナストロゾール)1%未満 脱毛(抗がん剤・放射線の副作用)[モノリス]
抗がん剤を飲めば、必ず脱毛するというわけではない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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