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インフルエンザA型とB型の違いは?
公開. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分54秒で読めます.
1,292 ビュー. カテゴリ:B型よりA型のほうが重症化しやすい
毎年流行する季節性のインフルエンザにはA香港型、Aソ連型、B型の3つのタイプがあります。B型よりA型のほうが重症化しやすく、A型でもA香港型が最も重症化しやすいと言われています。
A型のほうがB型より先に流行することが多いから重症化しやすいだけ、と言う人もいます。
B型は変異しにくいので、免疫が長く続くため流行も小規模で重症化しにくいと思われます。
B型インフルエンザは、発熱の他に胃腸症状を伴うのが特徴で、A型よりも軽症のことが多いようです。
型 | 特徴 | 主症状 |
---|---|---|
A型 | 流行しやすい。形の変異が著しい。 | 高熱・のどの痛み・鼻づまり。呼吸器への合併症の危険あり。 |
B型 | 人同士のみの感染。予防接種により抗体をつくることで長期間の予防が可能。 | 腹痛・下痢などの消化器症状。A型よりも症状は軽度の場合が多い。 |
C型 | 感染力が低い。4歳以下の感染が主。季節的流行なし。 | 鼻水。感染しても症状ほとんどなし。 |
インフルエンザC型
新型じゃなくてC型インフルエンザの話。
A型とB型はよく聞きますが、C型のインフルエンザというのもあります。
流行するのはA型とB型で、C型は大きな流行は起こさないと考えられています。
なので、軽視されている。
インフルエンザC型の迅速診断キットは無いので、診断できません。
なので、インフルエンザシーズンに風邪っぽくなって、検査しても陰性という場合、C型だったのかも。
小さい子供がまれに重篤化することもあるらしい。
しかし、C型インフルエンザだとしても、インフルエンザの薬は効きません。
なぜならC型にはノイラミニダーゼが無いから。
現在ある抗インフルエンザ薬のタミフル、リレンザ、イナビルなどはノイラミニダーゼ阻害薬。
ノイラミニダーゼを持ったA型、B型インフルエンザウイルスにしか効きません。
迅速診断キットでC型?
おバカな間違いを一つ。
インフルエンザの迅速診断キットに、アルファベットでC、A、Bと並んでいるものがあります。
このCをインフルエンザのC型だと思う人がいます。
このCの意味はコントロールラインのCで「対照」といって検査の信頼性を保証するための線です。
この線が陽性に出なければ、A、Bの判定もしてはいけない。
つまり、Cに線が出るのは当たり前のこと。
C以外にラインが出てなければ、陰性です。
インフルエンザウイルスの変異
A型インフルエンザウイルスにはHAとNAの変異が特に多く、これまでHAに16種類、NAに9種類の大きな変異が見つかっており、その組み合わせの数の亜型が存在しうる。
同じH1N1であってもさらに細かな変異によって抗原性や宿主が異なり、年によって流行するウイルスの型は異なる。
毎年流行するのはA型。
B型は遺伝子がかなり安定しており、免疫が長期間続く。
A型ほどは流行しないけど、A型の流行後に来る。
C型は遺伝子がほとんど変化しないので免疫が一生続く。
なので、ほとんど流行しない。
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