2024年4月17日更新.2,754記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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生薬一覧

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生薬一覧

【あ~お】
阿膠 あきょう 止血(猪苓湯、炙甘草湯)
威霊仙 いれいせん 神経痛・筋肉痛(疎経活血湯、二朮湯)
茵陳蒿 いんちんこう 黄疸・肝炎(茵ちん蒿湯、茵ちん五苓散)
茴香 ういきょう フェンネル 種子 芳香性健胃(安中散)
延胡索 えんごさく   塊根 鎮痙・鎮痛(安中散)
黄耆 おうぎ   根 止汗・利尿・強壮(黄耆建中湯、加味帰脾湯、帰脾湯)
黄今 おうごん こがねばな 根 消炎・解熱(黄連解毒湯、乙字湯)
黄柏 おうばく きはだ 樹皮 苦味健胃・消炎・整腸(黄連解毒湯、温清飲)
黄連 おうれん   根茎 苦味健胃・消炎・止血(黄連解毒湯、黄連湯)
遠志 おんじ いとひめはぎ 根 鎮咳・去痰(加味帰脾湯、帰脾湯)

【か~こ】
何首烏 かしゅう つるどくだみ 塊根 強壮・緩下(当帰飲子)
葛根 かっこん くず 根 発汗・解熱・鎮痙(葛根湯、葛根湯加川きゅう辛夷)
滑石 かっせき   鉱物 利尿・消炎(五淋散、猪苓湯)
瓜呂根 かろこん きからすうり 根 鎮咳・去痰(柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯)
瓜呂仁 かろにん きからすうり 種子 鎮咳去痰・胸痛・消炎(柴陥湯)
乾姜 かんきょう しょうが 根茎 健胃・下痢・冷え症(黄連湯、桂枝人参湯)
甘草 かんぞう   根 緩和・鎮痛(きゅう帰膠がい湯、よく苡仁湯)
艾葉 がいよう よもぎ 全草 冷え症・止血(きゅう帰膠がい湯)
桔梗 ききょう   根 咽喉痛・鎮咳去痰(桔梗湯)
枳実 きじつ だいだい 果実 芳香性健胃(荊芥連翹湯)
菊花 きくか   花 眼病・頭痛(釣藤散)
羌活 きょうかつ   根茎 解熱・発汗・鎮痛(川きゅう茶調散)
杏仁 きょうにん あんず 種子 鎮咳去痰(五虎湯)
苦参 くじん くらら 根 苦味健胃・消炎・止瀉(三物黄ごん湯)
荊芥 けいがい ありたそう 花穂・葉・茎 発汗・解熱・解毒(荊芥連翹湯)
桂皮 けいひ にっけい 樹皮 芳香性健胃・発汗・解熱(よく苡仁湯)
紅花 こうか べにばな 花 月経痛・冷え症・婦人病(治頭瘡一方)
香附子 こうぶし はますげ 塊根 月経不順・抑うつ・頭痛(香蘇散)
粳米 こうべい うるちまい 古米 滋養・緩和(白虎加人参湯)
厚朴 こうぼく ほうのき 樹皮 浮腫・去痰(胃苓湯)
牛膝 ごしつ いのこづち 根 関節炎・生理不順(牛車腎気丸)
呉茱萸 ごしゅゆ   果実 冷え症・頭痛(温経湯)
牛蒡子 ごぼうし   種子 腫れ物・利尿・解熱(柴胡清肝湯)
五味子 ごみし さねかずら 種子 咳・喘息・強壮(小青竜湯)

【さ~そ】
柴胡 さいこ   根 解熱・鎮痛・消炎(乙字湯)
細辛 さいしん うすばさいしん 根 咳・頭痛・関節痛(小青竜湯)
山査子 さんざし   果実 消化・整腸(啓脾湯)
山梔子 さんしし くちなし 果実 黄疸・消炎・止血(黄連解毒湯)
山茱萸 さんしゅゆ やまぐみ 果肉 滋養強壮・頻尿(牛車腎気丸)
酸棗仁 さんそうにん さねぶとなつめ 果実 不眠・驚悸(加味帰脾湯)
山椒 さんしょう   果実 健胃整腸・虫下し(大建中湯)
山薬 さんやく やまのいも 根茎 滋養強壮(牛車腎気丸)
地黄 じおう   根 補血強壮・子宮出血(きゅう帰膠がい湯)
地骨皮 じこっぴ くこ 根皮 解熱(虚熱)(滋陰至宝湯)
紫根 しこん むらさき 根 皮膚病・腫れ物(紫雲膏)
疾藜子 しつりし はまびし 種子 頭痛・皮膚病(当帰飲子)
芍薬 しゃくやく   根 腹痛・婦人病(きゅう帰膠がい湯)
車前子 しゃぜんし おおばこ 種子 眼病・浮腫(牛車腎気丸)
縮砂 しゅくしゃ カルダモン 果実 芳香性健胃(安中散)
生姜 しょうきょう しょうが 根茎 健胃・感冒・冷え症(胃苓湯)
升麻 しょうま   根茎 解熱・皮膚炎・健胃(乙字湯)
小麦 しょうばく こむぎ 種子 滋養強壮(甘麦大棗湯)
辛夷 しんい こぶし 花蕾 蓄膿・鼻炎・頭痛(葛根湯加川きゅう辛夷)
石膏 せっこう   鉱石 解熱・止渇・消炎(越婢加朮湯)
川弓 せんきゅう   根茎 頭痛・神経痛・婦人病(きゅう帰膠がい湯)
前胡 ぜんこ のたけ 根 解熱・鎮咳・去痰(参蘇飲)
川骨 せんこつ こうほね 根茎 古血下し・感冒・浮腫(治打撲一方)
蒼朮 そうじゅつ ほそばおけら 根茎 健胃・利尿
桑白皮 そうはくひ くわ 根皮 咳嗽・浮腫(五虎湯)
蘇木 そぼく すおう 茎木 止血・鎮痛・打撲(通導散)
蘇葉 そよう しそ 葉 発汗・健胃・魚中毒(香蘇散)

【た~と】
大黄 だいおう   根茎 便秘・消炎・利胆
大棗 たいそう なつめ 果実 胃腸・鎮痙・滋養
沢瀉 たくしゃ さじおもだか 塊茎 浮腫・痰飲・清熱
竹如 ちくじょ はちく 外皮 嘔吐・鎮咳・去痰
知母 ちも はなすげ 根 解熱・鎮静
丁子 ちょうじ クローブ 花蕾・果実 芳香性健胃
釣藤鈎 ちょうとうこう かぎかずら 茎・棘 高血圧・鎮静
猪苓 ちょれい   菌核 水腫・膀胱炎・消炎
陳皮 ちんぴ みかん 果皮 健胃・去痰 2~3g
天南星 てんなんしょう まむしぐさ 塊茎 半身麻痺・痙攣・去痰
天麻 てんま おにのやがら 塊茎 頭痛・めまい・痙攣
冬瓜子 とうがし とうがん 種子 消炎・利尿・化膿
当帰 とうき   根 貧血性オケツ・婦人病
桃仁 とうにん もも 種子 オケツ・鎮痛・消炎
杜仲 とちゅう   樹皮 腰痛・安胎・高血圧

【な~の】
忍冬 にんどう すいかずら 蔓茎 神経痛・感冒・皮膚病
人参 にんじん   根 滋養強壮・胃腸虚弱

【は~ほ】
貝母 ばいも あみがさゆり 塊根 鎮咳・去痰
麦芽 ばくが おおむぎ 発芽種子 消化不良
麦門冬 ばくもんとう じゃのひげ 塊根 鎮咳・去痰・口渇
薄荷 はっか   全草 発汗・鎮痛・健胃
半夏 はんげ からすびしゃく 塊茎 嘔吐・痰飲・胃炎
百合 ひゃくごう ささゆり 鱗茎 慢性咳嗽・動悸・不安
白止 びゃくし よろいぐさ 根 頭痛・鼻炎・感冒
白朮 びゃくじゅつ おおばなおけら 根茎 健胃・浮腫・関節痛
檳榔子 びんろうじ びんろうじゅ 種子 条虫駆除・健胃・浮腫
茯苓 ぶくりょう まつほど 菌核 浮腫・健胃・痰飲・不眠
防已 ぼうい おおつづらふじ 茎 神経痛・関節痛
防風 ぼうふう   根 感冒・関節痛・下痢
牡丹皮 ぼたんぴ   根 虫垂炎・消炎・オケツ
芒硝 ぼうしょう   硫酸Mg 熱積の便秘・食積
牡蛎 ぼれい かき 貝殻 不眠・動悸・消腫

【ま~も】
麻黄 まおう   枝 鎮咳・感冒・関節痛
麻子仁 ましにん あさ 種子 腸燥便秘
木通 もくつう あけび 木部 利尿・消炎
木香 もっこう   根 腹痛・下痢・整腸

【や~ろ】
竜眼肉 りゅうがんにく   果肉 不眠・健忘・滋養
竜骨 りゅうこつ   骨の化石 不眠・鎮静・盗汗
竜胆 りゅうたん りんどう 根茎 頭部炎症・腫脹・健胃
良姜 りょうきょう   根茎 冷腹痛・胃痛
連翹 れんぎょう   果実 熱性疾患・化膿症
蓮肉 れんにく はす 種子の仁 不眠・動悸・強壮・下痢

竜骨は恐竜の骨?

竜骨とは、生薬の一種で大型の哺乳類の骨の化石のことです。
なかには恐竜の化石も含まれます。
現在は中国より輸入されていますが、化石であるので将来的に枯渇してしまうことが懸念されています。

ダイオウは将軍?

ダイオウとは大王ではなく、漢方薬に含まれる大黄のことです。
ダイオウ(大黄)は別名を「将軍」とも称され、漢方医学においてはもっとも重要な生薬の一つとされています。
将軍という称号はその薬効が峻烈、快速なのを表示したもの。
妊婦さんには注意ですね。

当帰の名前の由来は?

「当」は再帰文字で「まさに…べし」と読みます。
つまり当帰は「まさに帰るべし」と読めます。
夫が妻のもとに帰る、女性の体がもとに帰る、などの意味にとれます。

トリカブトが漢方薬に入ってる?

有名な毒草として知られるトリカブト。

附子という名前で漢方薬に使われています。

まさしく薬は使い方次第で「毒にも薬にもなる」のですね。

半夏の由来は半夏生?

半夏の開花は5~7月で、毎年7月2日頃を半夏生といいます。
今でいうと初夏だと思いますが、昔は「夏の半ば」ということで半夏といわれるようになったらしい。
烏が使う柄杓(小さめの柄杓)に見立てて、烏柄杓ともいいます。
狐の蝋燭、蛇の枕という別名もあります。

葛根の名前の由来は?

葛根は葛の根ですが、葛とはクズの中国名「葛藤」の葛の字があてられたものだそうです。

葛藤というと心理的な意味を想像しますが、クズもつる性の植物でからみついて伸びているので、わずらわしいからみが葛藤という意味にピッタリです。

葛根湯=桂枝湯+葛根

葛根湯は桂枝湯に葛根を加えたものです。

なので、桂枝加葛根湯でもよさそうですが、葛根が主薬の座を奪いました。

傷寒論を書いた張仲景は、主薬名で命名した処方が多いです。

ミミズで解熱?

地竜という生薬に解熱作用があることが知られている。
この地竜とはミミズのことである。
その解熱作用は地竜中に含まれるある種のタンパク成分の働きによるといわれてしいます。

ハブ茶で近視が治る?

ハブ茶と聞くと、ハブ酒みたいな。
ハブを漬けて作るイメージ。

なんてわけはなく、ハブソウという植物から作るらしい。

しかし、現在はハブソウではなく、エビスグサの種子で作っているらしい。

で、エビスグサの種子というのは「決明子」のこと。
あの東薬出身のケツメイシの。

で、決明子という生薬の「決明」という名前の意味は、「明を開く」という、視界が開けるという意味があるらしく。子は種子のこと。

なのでハブ茶は、仮性近視とか疲れ目に効くらしい。

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薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

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本の紹介

yakuzaic
yakuzaic/著
2023年09月14日発売

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
座右の銘:習うより慣れろ。学ぶより真似ろ。
SNS:X(旧ツイッター)
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