2021年9月21日更新.2,630記事.7,211,886文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

炎症性腸疾患治療薬クイズ

クイズ

問題

選択

解答

正解数は問です。

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)は、炎症性腸疾患(IBD)と総称され、寛解と再燃を繰り返しながら慢性に経過します。
両疾患の原因は不明ですが、遺伝的素因に食餌や感染などの環境要因が複雑に関与し、腸管の免疫系に異常をきたして炎症が生じると考えられています。

炎症性腸疾患は、消化管に慢性炎症を生じる原因不明の疾患を指し、狭義には潰瘍性大腸炎とクローン病の2疾患が該当する。潰瘍性大腸炎は、粘膜と粘膜下層を主体とした炎症が、直腸から連続性びまん性に口側に広がるのが特徴である。ほぼ全ての症例で直腸が罹患範囲に含まれるが、どの程度口側まで病変が広がっているかによって、直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型に大別される。一方、クローン病では口から肛門に至るまで消化管のどの部位にも炎症が生じうること、中でも回腸末端は好発部位でまた肛門病変もしばしばみられること、炎症が全層性となりやすいことが特徴としてあげられる。クローン病の病型は、小腸と大腸が病変に含まれるかどうかで小腸型、大腸型、小腸大腸型に分けられる。

潰瘍性大腸炎(UC)

・病変は大腸に限局する
・通常、直腸側から口側に連続性・びまん性の病変(びらんや潰瘍)
・主として粘膜層の炎症
・病変の範囲により、大きく〔直腸炎型〕、〔左側大腸炎型〕、〔全大腸炎型〕に分類される

潰瘍性大腸炎は、原因不明の大腸のびまん性炎症性疾患で、国の指定難病である。
大腸の表層に発生した炎症が、肛門部より口に向かって広がるのが特徴で、下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、発熱や体重減少などの症状が表れる。
発症には免疫機能の不調、過剰な免疫反応が関係していると示される。

好発年齢は20代だが、生涯にわたり再燃・寛解を繰り返すため、患者は若年者から高齢者まで幅広い。
2012年度の患者数(医療受領者証保持者数)は約14万4000人と、近年急増している。

治療は、症状の増悪が見られる活動期の「寛解導入療法」と、症状が落ち着いている時の「寛解維持療法」に分けられる。
寛解導入療法として、軽症および中等症では、5-アミノサリチル酸(ASA)製剤のメサラジンの経口薬や注腸薬を使用し、改善しない場合、経口ステロイドを併用する。
ステロイド無効例にはタクロリムス水和物、インフリキシマブ、アダリムマブといった免疫抑制薬や生物学的製剤が用いられる。
また、血球成分除去療法も行われる。
なお、寛解維持療法では、5-ASA製剤の経口薬または局所治療の単独、もしくは併用を行う。

クローン病(CD)

消化管の慢性炎症性疾患の1つ。
遺伝的素因に環境因子が関与し、腸管免疫の過剰応答が生じて、発症、増悪すると考えられているが、本質的な病因は明らかになっていない。
口腔から肛門まで消化管のどの部分にも病変を生じ得るが、小腸、大腸(特に回盲部)、肛門周囲に好発する。
好発年齢は10代後半から20代で、男女比は2対1。腹痛、下痢、血便、発熱、肛門周囲症状、体重減少などの症状を呈し、寛解と再燃を繰り返して持続するため、QOLが低下し、社会生活が損なわれることも少なくない。
厚生労働省の定める指定難病の1つ。
現時点では根治療法はなく、治療目標は、炎症反応の抑制、組織の治癒、症状の軽減とされる。

・病変は口腔から肛門までの全消化管に及ぶ(小腸から大腸〔特に回腸末端部〕、肛門周囲に好発)
・非連続性の病変(縦走潰瘍、敷石像など)
・消化管壁全層に及ぶ炎症
・栄養障害に陥りやすい
・再燃を繰り返す経過中に狭窄や瘻孔*4、腸閉塞などの腸管合併症をきたす
・主病変(縦走潰瘍、敷石像、狭窄)の存在部位により、大きく〔小腸型〕、〔大腸型〕、〔小腸大腸型〕に分類される

炎症性腸疾患と栄養障害

UCやCDは、下記の理由などから、栄養障害となる可能性が考えられます。
 ・消化・吸収能の低下や下痢などによる栄養素の喪失
 ・発熱、潰瘍などの組織修復や、感染によるエネルギー消費量の増大
 ・食事摂取に伴い、腹部膨満や腹痛の増強、下痢の増悪、血便の悪化をきたすことから、食事摂取を控える傾向
特に小腸病変を有するCDの場合、栄養障害に陥りやすいとされています。

問題解答
サラゾピリンの一般名は?サラゾスルファピリジン
ペンタサの一般名は?メサラジン
アサコールの一般名は?メサラジン
リアルダの一般名は?メサラジン
レクタブルの一般名は?ブデソニド
ペンタサの潰瘍性大腸炎(活動期)に対する1日最大用量は?4000㎎
リアルダの用法は?1日1回
レクタブルの用法は?1日2回
リアルダの潰瘍性大腸炎(活動期)に対する1日最大用量は?4800㎎
次のうち冷所保存の薬はどれか?リアルダ
次のうち潰瘍性大腸炎に適応のある薬は?シンポニー
次のうち潰瘍性大腸炎に適応のある薬は?ステラーラ
次のうち潰瘍性大腸炎に適応のある薬は?ヒュミラ
次のうち潰瘍性大腸炎に適応の無い薬は?ゼンタコート
ゼンタコートの用法は?1日1回
ゼンタコートの用法は?
次のうちクローン病に適応のある薬は?ペンタサ
薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。


カテゴリ

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
「薬剤師なんて辞めてやる」をモチベーションにしてブログを書いています。

最新の記事


人気の記事

おすすめ記事

・現役薬剤師が教える!すぐ辞める地雷薬局の見極め方

検索