2020年7月4日更新.2,806記事.6,037,901文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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不妊の原因は甲状腺機能低下症?


不妊の原因としての甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、高プロラクチン血症や排卵障害を引き起こすため、不妊症の原因になりやすい。

脳下垂体ホルモンの一つであるプロラクチンは、脳内でTSH(甲状腺刺激ホルモン)と調節機構が同じです。

甲状腺機能低下症では、下垂体-甲状腺フィードバック機構により、TRH(TSH放出ホルモン)上昇→TSHとプロラクチン上昇(高プロラクチン血症)がおこります。

そのため、血中プロラクチンが高く不妊・不育症・生理不順・無月経で悩む女性の原因として、甲状腺機能低下症があり、甲状腺を治療すれば、血中プロラクチンが低下し、それらが改善・治癒する可能性があります。

甲状腺疾患は男性より女性に多く、妊娠可能な年齢の女性にも認められる。

甲状腺機能の異常は、不妊症や早産・流産だけでなく、出生児にも影響を及ぼします。

また、妊娠が成立しても、甲状腺機能低下症の女性は健常の女性よりも流産する確率が高く、妊娠中は早産や妊娠高血圧症候群、常位胎盤剥離、貧血などのリスクが高まるといわれている。

月経不順と甲状腺

甲状腺機能は卵巣機能や女性ホルモンに影響を与えます。

そのため、甲状腺の機能に異常を起こすと月経に不順を生じます。

甲状腺機能が低下している場合は、月経の間隔が長くなり量が多くなります。

甲状腺機能が亢進している場合にはその逆で、無月経になることもあります。

特にひどい甲状腺機能異常の場合には、不妊の原因となることもあります。

妊娠中の甲状腺機能障害の治療

甲状腺機能異常症には、機能亢進症と低下症があります。

甲状腺機能亢進症であるバセドウ病のコントロールが不良な状態の妊娠では、流早産や子宮内胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群などの頻度が高くなるとともに、新生児バセドウ病の発症にも関連するといわれています。

また妊娠初期の甲状腺機能低下は、胎児の神経学的発達に影響する可能性が報告されています。

疾患の治療を優先させることが、妊娠前・妊娠中の母児の予後に最も効果的です。

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薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

コメント

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