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高齢者施設一覧
公開. 投稿者:調剤報酬/レセプト.この記事は約2分43秒で読めます.
1,492 ビュー. カテゴリ:高齢者施設の違い
日本は、特別擁護老人ホーム、ケアハウス、高齢者専用賃貸住宅など、入居対象者も費用も、所轄する役所もそれぞれ異なる施設や住居が乱立していて、わかりづらい。介護度が上がると退所を求められる施設もあり、利用者には不安がつきまといます。
介護が必要な高齢者向けの施設として、
特別養護老人ホーム、グループホーム、有料老人ホーム(介護付)などがある。
介護を必要としない高齢者向けの施設として、
養護老人ホーム、ケアハウス、有料老人ホーム(健康型)などがある。
サービス付き高齢者向け住宅なんかは、施設じゃなくて住宅という位置付け。
住宅と施設の違いは、規制の違いで、施設だと厳しくて、住宅だと緩い。
薬剤師や医療従事者が多く携わる施設は、介護が必要な高齢者向けの施設だろう。
介護老人保健施設というのもあるけど、在宅復帰を目的とした施設で、生涯にわたって入所して生活するするところではないので、他の施設とは一線を画す。
特別養護老人ホームの患者さんには、居宅療養管理指導はできない。
とりあえず、介護付き有料老人ホームとグループホームのことくらいは理解しておこう。
施設 | 特徴 | 主な運営 | 介護レベル | 居宅療養管理指導費などの算定可否 | |
---|---|---|---|---|---|
介護老人保健施設 | 在宅復帰を目指して、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケア、リハビリテーション、栄養管理、食事や入浴などの日常サービスも併せて提供する施設 | 医療法人 | 要介護1以上 | 不可 | |
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) | 身体上、精神上の障害があり常時介護を必要とする高齢者(原則、要介護3~5)に対して、入所サービスを提供する施設 | 社会福祉法人 | 要介護3以上 | 条件付き可(癌末期患者のみ可。それ以外は、薬剤服用歴管理指導料(特養対象)が算定可能) | |
養護老人ホーム | 介護の必要性に関係なく環境的・経済的に在宅で生活することが困難な高齢者を対象としている施設 | 社会福祉法人 | 自立以上 | 可 | |
軽費老人ホーム(ケアハウス) | 身寄りがない、または家庭環境や経済状況などの理由により、家族との同居が困難な高齢者が比較的安い費用で利用できる施設 | 社会福祉法人 | 自立以上 | 可 | |
有料老人ホーム(高齢者に食事、家事、介護、健康管理のいずれか1つ以上のサービスを提供する) | 介護付き | 入居者が要介護状態となった場合、ホームの職員が介護保険のサービス「特定施設入居者生活介護」を提供する | 民間企業 | 自立以上 | 可 |
住宅型 | ホームは介護サービスを提供せず、要介護状態となった場合は入居者自らが外部の介護サービス事業者と契約して介護サービスを利用する | 民間企業 | 自立以上 | 可 | |
グループホーム(認知症対応型共同生活介護) | 認知症の高齢者が、小規模で家庭的な雰囲気の中で生活することを目的とする施設 | 民間企業・社会福祉法人 | 要支援2以上 | 可 | |
サービス付き高齢者向け住宅 | 「高齢者住まい法」によって規定されたバリアフリー構造の住宅。要介護状態となった場合は入居者自らが外部の介護サービス事業者と契約して介護サービスを利用する | 民間企業 | 自立以上 | 可 |
介護施設
介護施設とは、一般的に「介護保険三施設」や「有料老人ホーム」、「高齢者専用賃貸住宅」などを指します。
介護保健三施設とは、
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、いわゆる特養)
・介護老人保健施設(いわゆる老健)
・介護療養型医療施設(療養病床)
それ以外の施設は、
・有料老人ホーム
・軽費老人ホーム(いわゆるケアハウス)
・グループホーム(認知症対応型)
・高齢者専用賃貸住宅(いわゆる高専賃)
・高齢者住宅など
高優賃と高専賃
国からの厳しい基準を満たした順に
1.高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)
2.高齢者専用賃貸住宅(高専賃)
3.高齢者円滑入居賃貸住宅(高円賃)
と分けられます。
高円賃、高専賃は財団法人の認定
高優賃は都道府県の認定
宅老所
宅老所は、介護保険制度が始まる前から存在している老人ホームです。
託児所の「児」が「老」に変わったものです。
介護保険制度が始まった後も存在していますが、本来は入居者に対して食事の提供等を行う施設は、老人ホームとしての登録が必要ですが、宅老所として無認可のまま運営を継続している所もあるのが実態です。
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