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ザルトプロフェンは妊婦に安全?
公開. 投稿者:痛み/鎮痛薬.この記事は約1分13秒で読めます.
1,321 ビュー. カテゴリ:ソレトンの禁忌
NSAIDsは、妊娠後期の使用による動脈管(肺動脈と大動脈をつなぐ血管)の早期収縮が問題となる。
動脈管はプロスタグランジンなどにより開存しており、NSAIDsを使用すると動脈管が収縮し胎児の血液循環に障害を来す恐れがあるため、NSAIDsは妊婦に禁忌とされているものが多い。
ボルタレン(ジクロフェナク)、は妊婦に禁忌である。
インテバンSP(インドメタシン)、モービック(メロキシカム)も同様に妊婦に禁忌である。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
に禁忌となっている。
ブルフェン(イブプロフェン)は、
妊娠後期の婦人
に禁忌となっている。
セレコックス(セレコキシブ)、ロキソニン(ロキソプロフェン)は、
妊娠末期の婦人
に禁忌となっている。
カロナール(アセトアミノフェン)や塩基性NSAIDsのソランタール(チアラミド塩酸塩)は比較的安全性が高いといわれ、禁忌に妊婦の記載はない。
意外なのがソレトン/ペオン(ザルトプロフェン)にも、禁忌に妊婦の記載がないこと。
「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」には、
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2. 妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている。
との記載がみられ、他のNSAIDsより安全性が高いというわけではなさそうだが、禁忌ではないという面では使いやすい?のかも知れない。しかし、私が産婦人科の門前で働いていたときにソレトンやペオンの処方が妊婦にされたことはない。
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