更新日:2017年1月27日.全記事数:3,091件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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医薬品の流通ルートは安心できるのか?


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医薬品の流通ルート

世間を騒がす偽造ハーボニーの問題ですが、その問題はハーボニーのみならず、すべての医薬品の流通ルートの問題に広がっていきそうな勢い。

とりあえず、厚生省の報道発表資料
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について(第2報)
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について(第3報)

現金問屋というのを知っているだろうか。
医薬品の卸といえば、メディセオ、スズケン、アルフレッサ、東邦薬品などの大手が有名。
ですが、時折、薬局に現金問屋のチラシが入ってくることがある。

現金問屋とは何か?

現金問屋(げんきんどんや)とは卸売業の一形態。現金問屋とされている問屋というのは、商品の仕入れを検討している小売業者が現金を持参した上で訪問し、その場で仕入れる商品を選び購入し現金で支払い、小売業者が自ら商品を持ち帰るという方法を取っている問屋である。問屋というのは通常はショールームのような形態であり、小売業者は注文をするのみであり配送などは問屋の方が行っていたということから、現金問屋の方が小売業者に対するサービスが少ないというわけである。現金問屋となったならば人件費や配送費が大幅に節約できるなどでコスト削減が実現できると同時に、その場で現金で支払うということから現金トラブルを発生させにくいなどといった効率的な経営ができるというわけである。現金問屋 – Wikipedia

普通の医薬品卸に対して薬局は、薬が納入された後、すぐにお金を払うわけではない。
なぜなら、薬局が患者に薬を渡した後、実際に薬代をレセプト請求して、薬局にお金が入るのも3か月後になるからです。
そのため、薬局にお金が入るまで、問屋は支払いを待ってくれるのである。

それに比べて現金問屋は、現金で医薬品を買わないといけないので、支払いを待ってはくれない。
しかし、その分普通の流通ルートよりも安く買うことができる。最近は利ザヤも少なくなっているようだが。

ハーボニーの流通ルートの詳細はまだ不明ですが、この現金問屋から購入したものという話もある。

「うちの薬局は、現金問屋なんか使っていないし、正規の卸から購入した薬しか置いていない。安心だ。」
そう思っている経営者、薬剤師がほとんどだろう。

しかし、近所の薬局から零売で購入することは無いだろうか。
近所の薬局と医薬品の貸し借りをすることは無いだろうか。
最近は、M&Aも盛んですが、系列会社から医薬品の在庫を受け取ることは無いだろうか。
そのすべての流通ルートに安心できるのだろうか。

偽造ハーボニーの問題では、あからさまに違う医薬品が混入されていたため、服用時に患者が気づくことができた。
今後、錠剤の形や刻印まで、本物そっくりな偽造医薬品が出てくるかも知れない。
錠剤なら色や形でわかりやすい。粉薬やボトルの軟膏はどうだろう?
問題なさそうな薬に見えても、期限が切れているかも知れない。

疑えばきりがない。しかし、薬剤師の仕事は「疑うこと」なのである。

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