更新日:2017年1月21日.全記事数:3,079件

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むずむず脚の原因は鉄不足?


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むずむず脚症候群と鉄

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の原因に鉄欠乏が関与することが1950年代から認識されており、実際に、一部の患者では鉄欠乏性貧血の治療が著効を示しました。

人間の神経で情報の受け渡しを行うドーパミンという神経伝達物質は鉄分が不足すると分泌量が減り、情報を正しく伝えることができなくなってしまいすべて脳への情報が誤って伝えられる為、身体の感覚に異常を感じるとされています。

また鉄欠乏性貧血は女性に多いので、レストレスレッグス症候群が女性に多い事に関係しているともいわれます。

むずむず脚症候群は、背後側視床下部のドパミンA11細胞群の機能障害が原因とされる。
鉄はドパミン合成の補酵素となるため、貯蔵鉄量の不足によっても、むずむず脚症候群は起こるのである。

体内における鉄分の欠乏はむずむず脚症候群の発症要因となる。
貧血の有無に拘らず、血清フェリチンが低下(貯蔵鉄が欠乏)している場合や血清フェリチンが50ng/mL未満の場合には鉄剤の補充が勧められている。
血清フェリチン50ng/mL以上を目標に、便秘、黒色便、嘔吐、腹痛などの消化器症状の副作用に注意しながら使用する。

むずむず脚と生活習慣

むずむず脚症候群(RLS)の病態については、脳が鉄欠乏となり、夜間に中枢ドパミン神経伝達が低下して脊髄の神経細胞が興奮状態となり、下肢の筋肉に興奮と異常感覚が発現するメカニズムが考えられています。
患者の大部分は原因の明らかでない特発性RLSですが、一部は鉄欠乏性貧血、腎不全、妊娠、末梢神経障害などに伴う二次性RLSです。
このほか、抗精神病薬、制吐薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬を使用した後でRLSが発現した患者では、薬剤誘発性RLSのことがあります。

RLSの治療は、症状が軽度なら非薬物療法を主体とし、症状が中等度以上のときに薬物療法を考慮します。
非薬物療法は、RLSを誘発したり悪化させる生活習慣を改善する試みです。
カフェイン、二コチン、アルゴールはRLSを悪化させるので避けるようにして、鉄分を十分に取るようにします。
睡眠衛生の改善に努めて、寝る前に入浴やマッサージやストレッチを行うと夜間の症状が和らぎます。
症状が出現しそうなときに読書やテレビゲームなどに集中するのも効果的です。

参考書籍:日経DI2014.6、クレデンシャル2013.8

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