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癌に効く漢方薬
公開. 投稿者:漢方薬/生薬.この記事は約1分11秒で読めます.
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がんや抗癌剤の副作用対策として、漢方薬がよく用いられる。
漢方薬がよく処方される領域というのは、有効な治療法が無い領域ともいえる。
全身倦怠感:補中益気湯、人参養栄湯、十全大補湯
食思不振、上腹部膨満感:六君子湯
骨髄抑制、血小板減少:十全大補湯
黄疸、肝障害:茵蔯蒿湯
口内炎:半夏瀉心湯
便通異常:大建中湯
オキサリプラチンの神経毒性:牛車腎気丸
タキサン系の神経毒性、神経痛:芍薬甘草湯
イリノテカンの晩期下痢:半夏瀉心湯
いろいろありますが、この中で全身倦怠感という、癌以外にも応用のききそうな漢方薬の使い方について調べる。
抗がん剤治療に、黄耆を含む漢方製剤を併用すると、生存率や奏効率が上昇し、副作用が軽減されるというメタ・アナリシスの結果が報告されています治癒力を引き出す がん漢方講座 第17話 抗がん剤と黄耆の相乗効果 がんサポート
治癒力を引き出す がん漢方講座 第17話 抗がん剤と黄耆の相乗効果 がんサポート
漢方薬では、体力や抵抗力を高めるような処方を補気薬という。
気を補う薬。
ドラゴンボール世代に気という概念はわかりやすい。
補気薬の代表が人参剤。黄耆を含むことも多いので参耆剤ともいう。人参+黄耆が最強。
人参湯、四君子湯、六君子湯などは黄耆を含まない。
十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯、帰脾湯、加味帰脾湯、清暑益気湯などは黄耆を含む。
清暑益気湯は夏バテ特有の処方という感じなので、処方されることは少ないですが。
帰脾湯、加味帰脾湯は産後に使われたりする。
十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯あたりが癌患者に処方されていたら、延命効果を狙っているのかも知れない。
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