更新日:2017年1月10日.全記事数:3,104件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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咳喘息とアトピー咳嗽の違いは?


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咳喘息の診断的治療

咳喘息と診断される患者さんが増えてます。
痰がからんだり喘鳴もなくて、喘息とはちょっと違うな、という感じ。
少なくとも2~3か月の治療となっていますが、治りにくいケースも多々あり、吸入ステロイドを長期間使っている患者さんも多いです。

咳喘息を疑った場合、医師はほかの疾患の可能性を除外するために、β2刺激薬やテオフィリンなどの気管支拡張剤を「診断的治療」の目的で処方することがあります。

咳喘息なら気管支拡張剤が効きますが、アトピー咳嗽や副鼻腔気管支症候群であれば効かないので、症状が改善すれば咳喘息と診断できます。

アトピー咳嗽に気管支拡張薬は効かない?

アトピー咳嗽では、咳感受性の亢進はありますが、気管支の収縮は認められません。

似たような疾患に咳喘息がありますが、これは気管支の収縮のために咳が生じ、咳感受性の亢進は通常認められません。
そのため、気管支拡張剤が有効なら咳喘息、無効ならアトピー咳嗽と考えられます。

咳喘息と喘息

最近よく聞く病名で「咳喘息」という病気があります。
喘息では無いらしいです。

喘息の場合、喉がゼイゼイ・ヒューヒューと言う喘鳴がありますが、咳喘息の場合、喘鳴はありません。
喘息ではありませんが、喘息の前段階と考えられています。

咳喘息の診断基準は以下のとおりです。
1.喘鳴を伴わない咳嗽が8週間(3週間)以上持続する
2.喘鳴、呼吸困難などの喘息の既往を認めない
3.8週間以内に上気道炎に罹患していない
4.気道過敏性の亢進
5.気管支拡張薬が有効
6.咳感受性は亢進していない
7.胸部X線で異常を認めない
これを全て検査するのは大変なので簡易診断として、1と5が行われます。

治療方法は喘息と同じように吸入ステロイドを使います。

咳喘息は、吸入ステロイドと気管支拡張剤による早期治療で、多くの場合、速やかに軽快します。
しかし、咳喘息を未治療で放置すると、30~40%が典型的な喘息に移行するといわれています。

アドエアが効いたら喘息?

アドエアが無効な場合、アドエアの使用量が足りないのか、アドエアが効かない病態なのかを考える。

吸入剤であるアドエアは、鼻を含む上気道に限局的な炎症には効かない。
つまり、アレルギー性鼻炎による咳嗽には無効なのである。

一般医療機関においては、アレルギー性鼻炎による咳嗽は比較的多い印象がある。
水様鼻汁を伴ったり、吸入ステロイド剤が無効である場合は、アレルギー性鼻炎による咳嗽を考慮する必要がある。

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