更新日:2017年1月9日.全記事数:3,087件

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心筋梗塞の原因は歯周病?


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心筋梗塞の原因は歯周病?

歯周病にかかっていたり、歯周病で歯を失った人は、歯周病にかかっていない人に比べて心筋梗塞が多いことが明らかにされています。
歯周病菌が動脈硬化部位から見つかり、血管内皮細胞に侵入できることも明らかになっています。

歯周病患者では、健常者と比して心血管疾患の発症リスクが1.2~2.5倍程度増加することが、疫学研究で明らかになっています。

その機序の詳細は、まだ明らかになってはいませんが、歯周病変で産生される炎症性サイトカインや口腔細菌が、血行性に心臓や血管に移行して、動脈の粥状硬化(アテローム性動脈硬化)を惹起するのではないか、と考えられています。

 歯周病が動脈硬化症を悪化させるメカニズムを、新潟大学大学院医歯学総合研究科の山崎和久教授(歯周病学)らのグループが解明した。
 歯周病の病原菌には、動脈硬化の原因の「悪玉コレステロール」を回収する力を持つ「善玉コレステロール」を減らす作用があることを突き止めた。世界初の成果といい、米電子版科学誌「プロスワン」で20日発表する。
 マウスを歯周病原細菌に感染させて、正常なマウスと比べたところ、歯周病のマウスは、血中の善玉コレステロールの量が半減した。また、大動脈の悪玉コレステロール蓄積面積が、正常のマウスの2・25倍となり、動脈硬化症が著しく悪化することが分かった。
 山崎教授は「歯周病の予防・治療が、動脈硬化症対策にも結びつく」としている。歯周病が動脈硬化を悪化…仕組み解明 医療ニュース yomiDr.-ヨミドクター(読売新聞)

歯周病菌が善玉コレステロールを減らすという。
歯周病菌の塊が動脈硬化部位にへばりつくのかと思ってましたが。

いずれにせよ、歯周病対策が心筋梗塞の予防にもなります。
HDLコレステロール値の低い人は、歯医者へ行ったほうがいいのかもね。

感染性心内膜炎と歯周病

虫歯や歯周病で繁殖した菌が血管に侵入して、心臓にくっついて悪さをすることがあります。
これを感染性心内膜炎といいます。

心臓を腐らせて穴を開けることもあります。
歯を抜くことによっても起こることがあります。

歯石と心臓病

【11月15日 AFP】定期的な歯石除去は歯を美しくするだけでなく、心臓発作や脳卒中のリスクも下げる可能性があるとする研究結果が、13日に米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)で開かれたアメリカ心臓協会(American Heart Association、AHA)の学会で発表された。
 台湾の台北栄民総医院(Taipei Veterans General Hospital)の研究チームは、10万人以上を平均で7年間にわたって追跡した。
 その結果、歯科医または歯科衛生士に歯石を除去してもらったことがある人は、一度も除去してもらったことがない人に比べ、心臓発作リスクが24%、脳卒中リスクが13%、それぞれ低かった。少なくとも1年に1回、歯石除去を受けている人は、どちらのリスクも目立って低くなった。
 研究者は、専門家による歯石の除去で、心臓発作や脳卒中につながる炎症を引き起こすバクテリアの増殖が抑えられるためではないかと見ている。歯石除去は心臓病リスクも下げる、台湾研究 国際ニュース AFPBB News

口内環境は大切ですね。

定期的に歯科を受診すると良さそう。
しかし、ワーファリンを飲んでいる人が歯石を除去した際に出血して、止まらなくなったという話も聞いたことがある。

歯周病菌と脳梗塞

asahi.com(朝日新聞社):歯周病ちゃんと治そう 脳梗塞につながる恐れ 広大調査 – 医療・健康

 脳梗塞の患者は、歯周病菌に感染している割合の高いことが、広島大学の細見直永助教(脳神経内科)らの研究でわかった。歯周病菌が血液を通じて全身をめぐり、脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こしている可能性があるという。研究成果は15日、盛岡市で開かれる日本脳卒中学会で発表される。
 研究グループは、脳梗塞患者132人と脳梗塞でない人111人の血液を調べ、歯周病菌に感染しているかどうかを調べた。歯周病菌の量の平均値を比べると、脳梗塞患者は脳梗塞でない人より1.2倍高かった。
 脳梗塞は大きく分けて、頸動脈(けいどうみゃく)などの太い血管が動脈硬化などで詰まる▽脳の細い血管が詰まる▽心臓内でできた血栓が脳血管をふさぐという3種類がある。このうち、太い血管の動脈硬化が原因で起きる脳梗塞患者は、脳梗塞でない人に比べて歯周病菌の量が1.4倍と、他の2タイプの脳梗塞より高かった。
 細見さんらはさらに、脳梗塞の原因となる動脈硬化や脂質異常と歯周病菌とのかかわりを調べた。頸動脈の直径が75%以上詰まっている74人とそれ未満の169人を比べたところ、詰まっている人は歯周病菌の量が1.4倍高かった。血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールの値が高い脂質異常症の人はそうでない人より1.5倍高かった。
 歯周病菌が歯茎から血液を通じて全身をめぐり動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因の一つになっているとされる。血管が脂の塊で詰まっている部分に歯周病菌が多く見つかったとする海外の報告もある。
 歯周病は30代以上の8割がかかっているとされる。細見さんは「物が食べられない、見た目が悪いという理由だけでなく、脳梗塞の発症を防ぐためにも歯周病の治療が必要だ」と話している。
 歯周病と脳梗塞のかかわりについては、米ハーバード大のグループが1986年から12年間かけて、40~75歳の男性4万人を追跡調査。歯の数が24本以下になった人は、25本以上残っている人より、脳梗塞になる危険性が1.5倍高かった。

通常人の歯の数は32本で、私は親知らず2本抜いたので30本。
まだ大丈夫。当たり前か。

でも30代以上で8割が歯周病って驚きです。
歯磨きしっかりしないとなあ、口臭も気になるし。

妊婦と抜歯

妊娠中に抜歯してはいけないという。
抜歯したあとに使う抗生剤や鎮痛剤の胎児への影響、というわけではなく、抜歯そのものが問題。
抜歯をすると、妊婦の場合、約60%ぐらいの確率で菌血症になるという。

口の中は細菌だらけですから、抜いた歯のあとから細菌がウジャウジャ血流に乗ってゆくのですね。
菌血症なんて聞くと怖いのですが、細菌が血液中に侵入しただけの状態なので、健康な人にとっては問題ないようで。
その菌が増殖すると敗血症です。

健康な妊婦なら、菌血症になっても問題ありませんが、心臓に病気を持っている妊婦の場合は、血流に乗った口腔内の細菌が心臓内の心内膜に感染を来たし感染性心内膜炎を起こす可能性があるという。

心臓に病気なんて無いわよ、と言ってる女性でも、隠れた心臓病を持っている可能性があります。

女性の6%程度には、生活に全く影響のない小さなものも含めて僧帽弁閉鎖不全が隠れているとされる。
しかし、妊婦に限らず抜歯後の感染性心内膜炎のリスクはあります。
妊娠中だと手術も出来ないし、胎児への影響も考えると、産後まで我慢できるのであればそうしたほうがいい、という感じでしょうか。

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