更新日:2016年12月30日.全記事数:3,079件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

女性ホルモンが尿漏れに効く?


スポンサードリンク

ホルモン剤で尿漏れが改善?

ホルモン剤のエストリールが尿失禁に使われることがあります。

ちなみに、エストリールの効能効果は、「更年期障害、腟炎(老人、小児及び非特異性)、子宮頸管炎並びに子宮腟部びらん、老人性骨粗鬆症」と尿漏れに対する適応はありません。

閉経後エストロゲンの欠乏で尿道が萎縮し、尿路感染がなくても頻尿、尿道灼熱感、尿意切迫等の症状が現われるらしい。

尿道と腟は発生学的には起源が同じであり、閉経後の女性ではエストロゲンの補充により、尿道粘膜のトーヌス、弾性、血管増生を回復させる。

尿路とエストロゲン受容体

女性の下部尿路は、発生学的に生殖器の一部と同じ尿生殖洞から分化しており、尿道粘膜、尿道平滑筋、骨盤底筋群、膀胱三角部などには、膣と同様、高濃度のエストロゲン受容体が存在する。

これらの組織は、閉経後などにエストロゲンが低下すると萎縮・硬化し、その結果、排尿障害が起こると考えられている。

このため、エストロゲンを補充することで、萎縮していた下部尿路組織が回復し、尿道粘膜の密着度が高まって、最大尿道閉鎖圧が上昇することが期待できる。

また、エストロゲン療法により膀胱などのβ2受容体が増加するため、β2刺激剤との併用効果は高いとする意見もある。

ただし、エストロゲン療法に速効性はなく、通常、効果判定は投与開始2~3ヶ月後に行われる。

エストロゲン製剤としては、エストリオール(エストリール)以外に、エストラジオール貼付剤が使用される場合もある。

投与を継続する場合には、子宮内膜癌の発生を抑制するために、プロゲストーゲン製剤を併用する。

高齢者にはエストリールがいい?

エストリール(エストリオール)は生物活性が低いため、プロゲステロンの併用なしの単剤で使用することができます。

高齢者の尿道膣粘膜萎縮症状に使用されることが多いです。

エストリールの特徴

E2系製剤に比べ効果は弱いが子宮内膜への作用が極めて低い。

参考書籍:日経DI2003.5

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

リンク

薬剤師に役立つリンク集
薬剤師に役立つ書籍

人気の記事

最新の記事

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク