更新日:2016年12月23日.全記事数:3,087件

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胃癌の内視鏡手術?


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胃癌の内視鏡手術

胃癌の手術といえば、ある程度胃を切除しているものと思っていましたが、胃を切除せずに内視鏡で切り取るという方法もある。

外科手術では胃を部分的に切除したり、場合によっては胃を全て摘出するために、術後に従来のように食事を取ることが難しくなり、生活の質(QOL)に多大な影響を与えてしまいます。

一方、胃を切除せずに癌の部分のみを剥がし取る内視鏡手術は、消化機能温存には圧倒的に有利です。
また、全身麻酔下で腹壁を傷付けて行う外科手術と異なり、口から挿入した消化管内視鏡で管腔内の癌を剥がし取るので、身体的侵襲が小さい事もメリットです。

内視鏡手術には、スネアと呼ばれる、金属性のループで癌をつかみ取って通電切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)と、様々な電気メスで癌周囲を切開し、大きく全体を剥離する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の2種類があります。
最近では、大きな病変でもひとまとめに切除できるESDが注目されています。

内視鏡手術の適応は?

内視鏡手術の適応について、「胃癌治療ガイドライン 第3版」には様々な病変が記されていますが、基本的には「リンパ節転移リスクの無い早期胃がん」が対象です。
原理的には、リンパ節転移がなければ、内視鏡で胃癌の部分を確実に切除すれば癌は治癒するはずです。
早期胃癌外科手術例の他病死を除いた5年生存率は、粘膜内癌で99.3%、粘膜下層までの癌で96.7%と報告されているので、内視鏡手術が許容されるためにはこの成績と遜色ない治療成績が見込まれるデータが必要です。

外科的に切除された胃癌のリンパ節転移データの解析から、内視鏡手術で十分根治的に切除できる胃癌の条件が検討されました。
具体的には、病巣内の潰瘍を伴わず、2cm以下の肉眼的粘膜内癌と診断される分化型癌が、いわゆる「絶対適応」と呼ばれる内視鏡手術病変です。

参考書籍:日経DI2014.8

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