更新日:2017年1月7日.全記事数:3,091件

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脂質異常症治療薬まとめ


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スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

コレステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を拮抗的に阻害する。
その結果、肝細胞内コレステロールプールは減少し、細胞質に存在する転写因子(SREBP-2)の核内への移行が促される。
次いでSREBP-2はLDL受容体の合成亢進をもたらす。
その結果、血中からのLDLの取り込みの促進が起こるので、強力なコレステロール低下作用を示す。

最近は血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、血小板などに対する作用を介する抗動脈硬化作用も注目されている。
現在わが国ではプラバスタチン(メバロチン)、シンバスタチン(リポバス)、フルバスタチン(ローコール)、アトルバスタチン(リピトール)、ピタバスタチン(リバロ)とロスバスタチン(クレストール)がある。
後3者のコレステロール低下作用はより強力である。

スタチンには冠動脈疾患(CAD)に対する一次予防効果と二次予防効果があることが多くの大規模臨床(予防)試験で明らかになっている。
また最近は脳卒中の一次予防・二次予防効果も示されつつある。

スタチンはメバロン酸経路の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素の働きを阻害することで、肝臓でのコレステロール生合成を低下させる。
その結果、コレステロール恒常性維持のため肝臓でのLDL受容体発現が上昇し、血液から肝臓へのLDLコレステロールの取り込みが促進される。

スタチンは治療エビデンスがほぼ確立し、どこまでLDL-Cを低下させるかが注目されている。
コレステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を拮抗的に阻害する。
その結果、肝細胞内コレステロールプールは減少し、細胞質に存在する転写因子SREBP-2の核内への移行が促される。

次いでSREBP-2はLDL受容体の合成亢進をもたらす。

その結果、血中からのLDLの取りこみの促進が起こるので、強力なコレステロール低下作用を示す。

最近は血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、血小板などに対する作用を介する抗動脈硬化作用も注目されている。

スタチンにはCADに対する一次予防効果と二次予防効果があることが多くの大規模脂質介入試験で明らかになっている。

また最近は脳卒中の一次予防・二次予防効果も示されつつある。

リバロ、リピトール、クレストールのコレステロール低下作用はより強力である。

メバロチン

わが国初のスタチン。
水溶性のため肝細胞選択性が高い。
相互作用少ない。
海外エビデンスとともにわが国のエビデンスも構築。

リポバス

プロドラッグ。
脂溶性。
海外エビデンスが豊富。

ローコール

化学合成のスタチン。
脂溶性。
抗酸化作用が強い。

リピトール

血中半減期が長く、強力なコレステロール低下作用。
脂溶性。
海外エビデンスが豊富。

リバロ

強いLDL-C低下作用。
HDL-C上昇効果。
脂溶性。
相互作用少ない。

クレストール

強いLDL-C低下効果。
HDL-C上昇効果。
親水性。
相互作用少ない。

フィブラート系薬

核内受容体であるperoxisome proliferator-activated receptor (PPAR)αのリガンドとして作用し、同受容体を活性化する。
この作用機序でフィブラート系薬の多様な薬理作用をほぼ説明できる。
リポ蛋白リパーゼ、肝性TGリパーゼ活性を高め、カイロミクロン、VLDL、IDLの異化を促進し、肝において脂肪酸の合成を抑制し、脂肪酸酸化亢進によりTGの合成を抑制する。
またアポ蛋白A-ⅠとA-Ⅱの合成を亢進させHDL-Cを上昇させる。
フィブラート系薬についてはCADに対する一次並びに二次予防試験が行われ、その有用性が部分的に証明されている。
なお、フェノフィブラートには尿酸排泄作用があり、高尿酸血症を伴う高TG血症に適している。
スタチンとの併用でも横紋筋融解症の増加はみられなかった。

ニコチン酸系薬

遊離脂肪酸動員を抑制し、肝でのVLDL合成を抑制し、リポ蛋白リパーゼ活性を高めてVLDL-TGの加水分解を促進してTGを低下させ、コレステロールも排泄を促進し低下させる。
アポ蛋白A-Ⅰの合成を促進し、HDL-Cを増加させる。
コレステロールやTGとは独立した動脈硬化危険因子であるLp(α)低下作用がある。
ニコモール(コレキサミン)、ニセリトロール(ペリシット)、トコフェロールニコチン酸エステル(ユベラN)がある。

レジン(陰イオン交換樹脂)

腸管内で胆汁酸と結合して脂質の吸収阻害とともに小腸での胆汁酸の再吸収を抑制し、便中への排泄を促進し、コレステロールから胆汁酸への異化を促進する。
その結果、肝細胞内コレステロールプールが減少しLDL受容体の合成促進、LDLの血中から肝への取り込みの亢進が起こる。
コレスチラミン(クエストラン)、コレスチミド(コレバイン)がある。
クエストランは粉末であり、コレバインは服用錠数が多いため服薬コンプライアンスが悪い。
両剤とも高TG血症には適さない。
冠動脈疾患(CAD)に対する一次予防試験を先駆けて行い、コレステロール仮説を立証した薬剤である。

多価不飽和脂肪酸

肝でのVLDL合成を抑制し、TGを低下させる。
高純度の魚油からなるわが国独自の薬剤としてイコサペント酸エチル(エパデール)があるが、わが国で大規模臨床(予防)試験が行われ、CADに対する予防効果が証明された。
脂質異常症治療効果と抗血小板作用によるものと考えられる。

ロトリガ

魚油由来のEPAとDHAの複合製剤(ロトリガ)がわが国でも2011年より発売されている。
海外の大規模臨床試験では、CAD予防効果が示されている。

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬

ゼチーアは小腸粘膜細胞に存在するNPC1L1経路を阻害して、小腸における食事及び胆汁中のコレステロール吸収を選択的に阻害する。
レジンと異なり体内に吸収され、腸肝循環を経たのち約78%が糞便中に排泄される。
コレステロール吸収を選択的に阻害するため、ビタミンAやDなどの脂溶性ビタミンの吸収には全く影響を与えない。
また、インスリン抵抗性改善効果や脂肪肝改善効果が期待される。

シトステロレミアにも有効。

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