更新日:2016年12月17日.全記事数:3,079件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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疲労の原因はウイルス?


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慢性疲労症候群とヘルペスウイルス

慢性疲労症候群の原因はまだよくわかっていないが、遺伝的な背景に加えて、ストレスがかかると、神経系、内分泌系に影響が及び、さらに免疫系もダメージを受ける。

すると、免疫の重要な働きをしているナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性が下がり、体内におとなしく潜伏していたウイルスが暴れだす(再活性化)。そのウイルスをたたこうとサイトカインといわれる免疫物質がつくられ、それによって、脳や神経細胞までもダメージを受けて疲労感が続く。

言ってみれば、ストレスが引き金となって脳にダメージを及ぼす疾患だ。

たとえば、口の周りにできるヘルペスは、ウイルスが再活性化している状態。

これができたら、相当に疲れている証拠だという。

肉体的疲労と精神的疲労

疲労には、肉体的疲労と精神的疲労があります。

肉体的疲労をエンジントラブル等で車が動かなくなった状態に例えると、精神的疲労は交通渋滞に巻き込まれた状態、つまり気血の巡りが悪くなった状態と考えることができます。

さらに、車が動かなくなるもう1つの原因としてガス欠があります。

これは滋養分の不足から気血が足りなくなったり、気血の働きが悪くなった状態と考えます。

こうした状態になると心に宿る「神」がうまく働かなくなり、「こころ」の安定を失い、不安感や動機が起こります。

心に宿る神

西洋医学では、心臓は血液を全身に送り出す働きがあるとされますが、東洋医学ではこの作用に加えて「生命の代表としての働き」や「生きることへ駆り立てる原動力」があると考え、その働きを「神」と名付けています。

東洋医学の4大古典の1つである「黄帝内経」には、「神により気血や五臓がうまく働けば、こころも正常になる」とあります。

つまり、生命力の不思議を東洋医学では「心に宿る神」という概念を創って解決したのです。

このように東洋医学では、精神疲労について、1つは気血の巡りが悪くなった状態(気滞)、もう1つは、滋養分の不足による気血の不足あるいは気血の働きが低下した状態(心身不安)、と考えているのです。

疲労感なき疲労

最近問題になっているのが、疲労しているにも関わらず、疲労を感じない人が増えていることです。

例えば、毎日長時間残業をしていても、非常にやりがいのある仕事で、周囲からも「あなたがいるからこの仕事はうまくいっている」と評価されると、疲労感がマスクされ、疲れているのに疲労を感じなくなってしまう場合があります。

疲労を全く感じていないにも関わらず、夜中に何度も覚醒して睡眠効率が低下し、自律神経のバランスも崩れている人が最近増えています。

若い人のように予備能力があれば、少し位無理しても大丈夫ですが、40歳前後になって予備能力が落ちてくると、過労死やメンタルヘルス障害の原因になります。

そこで、このような病態を予防するためには、疲労感がなくても疲労しているか否かを客観的に調べる自律神経機能などの評価が重要になってきています。

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