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日光浴は体に悪い?
公開. 投稿者:褥瘡.この記事は約2分43秒で読めます.
1,221 ビュー. カテゴリ:日光浴は体によい?
以前は日光は体によいとされ、母子手帳でも日光浴をすすめていました。
しかし、1998年からは「日光浴」という言葉は消え、「外気浴」のすすめに変わりました。
日光にはビタミンDを合成するなどのよい面もありますが、現在ではそれよりも、紫外線の害の方が圧倒的に多いことが明らかになっています。
特に、子どもの肌は外的刺激に敏感です。
紫外線は子どものときに浴びるほど、その悪影響が大きく、また、生涯で浴びる紫外線量の約50%は18歳までに浴びてしまうといいます。
早いうちに適切な紫外線対策をとることが必要です。
紫外線と皮膚がん
皮膚癌は、紫外線による細胞の遺伝子の損傷が原因という説が有力です。
小さい頃から日焼けをしたり、メラニン色素が少ない色白な人ほど、皮膚癌にかかりやすいといわれています。
日焼けサロンと皮膚がん
日焼けサロンも皮膚がんのリスクを高めるとして注意が喚起されており、18歳未満は禁忌とWHOが警告を出しています。
骨粗鬆症と日光浴
日光浴(紫外線)によって、皮下でのビタミンD3合成が活性化されます。
ビタミンD3は、小腸でのカルシウム吸収を高め、骨代謝を活性化させるビタミンです。
食物や薬剤によるビタミンD摂取も大切ですが、それだけでは不十分です。
紫外線と聞くとシミやがんの元凶と恐れる人が多いと思いますが、浴びすぎなければ問題ありません。
夏場は木陰で10~20分程度、冬場は30分~1時間程度の日光浴を心掛けるようにしてください。
もちろん、紫外線カットの効果のあるクリームを塗ったりガラス越しの日光では効果がありません。
ビタミンDとテロメア
ビタミンDとテロメアの長さが関係しているそうな。
ビタミンDの血中濃度が高い人ほど、長いテロメアを持っているという。
日光は皮膚がんを引き起こしたり、シミ、シワの原因として嫌われていますが、長生きのためには日光浴をしてビタミンD濃度を上げたほうがいいのかも知れません。
テロメアで寿命がわかる?
テロメアは染色体の末端にある構造で、テロメアの長さで寿命がわかるといわれます。
テロメアを発見した教授が2009年のノーベル医学生理学賞を受賞しました。
寿命を調べた結果「来年死にます」とかわかったら嫌ですね。
参考書籍:調剤と情報2012.3
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