更新日:2016年12月21日.全記事数:3,079件

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頭痛にデパケン?


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デパケンと片頭痛

バルプロ酸ナトリウムは、欧米では代表的な片頭痛発作予防薬の一つである。
バルプロ酸は脳内のγアミノ酪酸(GABA)濃度を上昇させ、神経細胞の興奮を抑制することで頭痛発作を予防すると考えられている。

実際にバルプロ酸は片頭痛の発作回数を減らし、発作の重症度を軽減させるというエビデンスが示されている。

バルプロ酸を頭痛発作の予防に用いる際は、てんかんの常用量としては少ない、1日400~600mgの用量が日本頭痛学会の暫定ガイドラインで推奨されている。
バルプロ酸の有効血中濃度はてんかんの場合50~100μg/mLであるが、片頭痛の発作予防には血中濃度を50μg/mL以下と低めに維持した方が副作用が出現しにくく、発作頻度や発作日数の軽減も得られるとの報告がある。

低用量のバルプロ酸で効果が得られなければ、他剤に切り替える。
バルプロ酸による片頭痛治療ガイドライン(暫定版)

海外では片頭痛の予防療法としてバルプロ酸が使われてきた。
日本では2011年にデパケンとセレニカで、正式に片頭痛が適応症に追加された。
バルプロ酸を予防に使う場合は、通常1日400~600mg程度を使用する。
片頭痛に対しては1000mgまでの投与が認められている。
バルプロ酸は妊娠中の女性には原則禁忌であり、妊娠可能な女性には急峻な血中濃度上昇がなく、安全域の血中濃度に保てる徐放製剤のデパケンRやセレニカRを使用する。
他の抗てんかん薬は併用せず、葉酸の補充を勧めるようにする。

デパケンの特徴

・全般てんかんに対し単剤投与で高い有効性を示し、第一選択薬として使用できる。

・発作抑制以外に、てんかんに伴う性格行動障害の改善にも効果を有する。

・躁病及び躁うつ病の躁状態に対する有効性を示し、米国では第一選択薬に位置付けられている(米国エキスパートコンセンサスガイドライン)。

・デパケンR錠は、薬物血中濃度(定常状態)の日内変動が少ない。また、1日の投与回数が1~2回であり、コンプライアンスの向上が期待できる。

・多種の剤形があり、年齢等に応じて選択ができる。

デパケンの小児薬用量

デパケンの小児用量は体重当たり何mgとは決まってませんが、目安として、体重1kg当り15mg。
発作が起こらないことを目標にするので、投与量には幅がある。

片頭痛とてんかんは似てる?

片頭痛とてんかんには、発作性の神経症状、脳の過剰な興奮性といった共通点があるため、抗てんかん剤は片頭痛にも有効と考えられている。

トピナが片頭痛に効く?

トピラマートはナトリウムイオンチャネルおよびカルシウムイオンチャネルを抑制する。

それにより、大脳皮質および活性化された三叉神経痛の抑制、グルタミン酸受容体の抑制効果が発揮され、過剰な興奮状態が抑えられて安定状態を取り戻すと考えられる。

さらにトピラマートは、γ-アミノ酪酸(GABA)A受容体機能を増強することで、血管拡張作用を持つ一酸化窒素(NO)の合成を二次的に抑制する。

参考書籍:日経DI2012.3

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