更新日:2016年12月21日.全記事数:3,095件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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つわりにプロパジール?


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つわりと甲状腺機能

妊娠初期(8~12週頃)に一時的な甲状腺機能亢進が起こる場合があり、つわりの強い人に多いとされています。

症状として、頻脈、発汗、体重減少、手指のふるえのほか、重症のつわりがあります。これは胎盤がつくるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンによって甲状腺が刺激されるためと考えられています。この妊娠初期の一時的な甲状腺機能亢進は、つわりの強い人に多くみられ、血中hCGは60000 IU/l以上の高値を示します。

もともと甲状腺には全く異常がない人にも発症します。一時的な機能異常ですので時期がくれば治まりますが、機能亢進の程度が強い時は治療が勧められます。

チウラジール/プロパジール:甲状腺ホルモンの合成を抑制し、血中T4濃度を低下、超大量では末梢でのT4からT3への変換を抑制。

つわりに小半夏加茯苓湯が効く?

漢方医学でつわりは、水毒(水分が体内に溜まっている状態)や気逆(気の流れが逆行している状態)、気滞(気の流れが障害された状態)によって生じると考えられています。そのため利水作用のある漢方薬や、気の流れを整える漢方薬を使って症状をとっていきます。

漢方薬は白湯に溶かして飲んだ方がよいとされていますが、吐き気があるときは冷水で少しずつ何回かに分けて服用したほうが、飲みやすいようです。

つわりに使う漢方薬としては小半夏加茯苓湯が有名です。

小半夏加茯苓湯は名前のまま、小半夏湯に茯苓を加えた処方です。

小半夏湯はもともと半夏湯といわれていましたが、大半夏湯ができたため、小半夏湯に格下げ?されました。

小半夏湯は半夏に生姜を加えたもの、大半夏湯は半夏に人参と蜂蜜を加えたものです。

小半夏加茯苓湯

体力中等度の人に適している。

胃内停水による悪心・嘔吐を主訴とする場合に用いる。

本剤は根本的な治療薬ではないので、頓服的に用いる。

また、3薬とも燥性が強いので、胃陰虚(胃の津液不足)や胃熱(消化管の炎症や充血)による悪心・嘔吐には用いてはならない。

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