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ピバレフリンは閉塞隅角緑内障に禁忌?
公開. 投稿者:緑内障/白内障.この記事は約2分47秒で読めます.
720 ビュー. カテゴリ:ピバレフリンは閉塞隅角緑内障に禁忌
ピバレフリン点眼液の禁忌には、
「狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因のある患者[急性閉塞隅角緑内障の発作を起こすおそれがある]」
と書かれています。
閉塞隅角緑内障には禁忌。
開放隅角緑内障に使われる。
緑内障のうち90%以上は開放隅角緑内障です。
閉塞隅角緑内障なら手術が治療の中心なので、眼科医から緑内障点眼薬が処方されている限りは開放隅角緑内障なのだろうと思いますが。
交感神経刺激点眼薬
眼圧降下の作用機序が多く存在し、一見完璧な薬剤のようですが、実際には各作用機序において正の作用と負の作用とを併せ持っています。
眼圧降下の作用機序は、眼房水の産生抑制、主経路および副経路からの排出促進となります。
眼房水の産生抑制の機序としては、毛様体のα2受容体を刺激することによるアデニル酸シクラーゼの活性化抑制と、β2受容体を刺激することによるアデニル酸シクラーゼの活性化促進を両方持ち、その結果cAMPの増加に伴い一過性に眼房水の産生が増大した後、時間の経過に伴いcAMPが減少し、眼房水産生が低下すると考えられています。
眼房水の主経路による排出促進については、線維柱帯の細胞外マトリックス(細胞と細胞の結び付き)の代謝の変化によると考えられていますが、それに受容体がどのように関与するかはわかっていません。
副経路による排出促進については、β受容体を介してプロスタグランジン産生を促進し、毛様体筋の弛緩作用や毛様体の細胞外マトリックス代謝の変化により眼房水流出が増加すると考えられています。
房水産生抑制作用により使用されることもあるが、やや副作用が多く最近の使用頻度は少ない。
小さな目は閉塞隅角緑内障になりやすい?
体つきに大きい小さいがあるように、目にも大振り、小振りがあります。
大振りな目が罹患しやすいのが開放隅角緑内障で、小振りな目は閉塞隅角緑内障になりやすいのです。
瞳は運動するので、隅角が狭い目(狭隅角眼)では時々虹彩と線維柱帯があたり、くっ付いてしまいます。
時には急激に全周で一気にくっつくことがあって、眼圧が急上昇するため、急性緑内障発作と呼ばれ恐れられています。
発作を起こさなくても加齢とともに癒着が進み、慢性緑内障を起こしてしまいます。
一方、大振りな目は手前でくっついたりしないので、吸収系そのものに問題があり加齢とともに進みます。
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