更新日:2017年1月2日.全記事数:3,096件.今日の勉強

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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利尿剤でドーピング?


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利尿剤とドーピング

利尿剤がドーピングの禁止物質に指定されているらしい。
筋肉増強剤などのように、直接ドーピングできるわけではなく、ドーピングで使用した薬物を利尿して隠ぺいする目的で使われるようです。

最近は降圧剤の配合薬に含まれているヒドロクロロチアジドが検出されるケースが多いらしい。
ARBとヒドロクロロチアジドの配合剤には要注意です。
プレミネント、ミコンビ、エカード、コディオ、イルトラなど。

目薬でドーピング?

目薬の中に利尿剤が入っていることがある。
エイゾプトやトルソプトなどの炭酸脱水酵素阻害薬です。
緑内障の治療に使われます。

パラリンピックでも、禁止薬物の使用によりメダルはく奪といったニュースがみられる。
健常者の競技より、障害者の競技では薬物の使用も多いでしょうし、注意が必要。
点眼薬というわずかな量でも検出されることに気をつけなければいけません。

デスモプレシンとドーピング

デスモプレシンは夜尿症用薬で、尿量を減少させる作用がある。

その作用機序は、腎臓の集合管にあるバソプレシン受容体(V2)に選択的な結合親和性を示すことにより、水分の再吸収を促進し、抗利尿効果を示す。

ドーピングでは血漿増量物質として、禁止物質の検出を隠蔽することを期待して使用される。

ドーピングとは

競技能力を高めるために薬物などを使用すること。

①スポーツの価値を否定する。
②フェアプレーの精神に反する。
③競技者の健康を害する。
④反社会的行為である

という4点から禁止されている。

どんな薬がドーピングになるのか

蛋白同化ステロイド剤(AAS)や気管支拡張剤、赤血球を増やすエリスロポエチンなど、競技能力を直接向上させ得る薬剤のほか、そうした薬剤の使用をマスクする隠蔽剤(利尿剤など)は、競技前に限らず使用が禁じられる「常時禁止物質」となる。

また、エフェドリンなど、競技前に使用することで中枢神経系を刺激して敏捷性を高める、疲労感を低減して競争心を高める効果を持つ興奮剤や、エネルギー代謝を活性化させて競技力を向上させ得る糖質コルチコイドなどは、「競技時禁止物質」と定められている。

禁止物質は誰が決めるのか

世界ドーピング防止機構(WADA)が、年1回、国際基準の禁止表を作成・改訂している。

禁止物質は毎年、変更されるので、最新情報に基づいた対策を行わなければならない。

禁止表 | Wada Prohibited List

OTCとドーピング禁止物質

一部のOTC薬は、競技能力を高めたり、そうした薬剤の使用を隠蔽する成分を含む。
禁止物質は毎年変わり、以前は大丈夫だった薬が今年からNGになることも。

例えば、胃腸薬のパンジアス顆粒やワクナガ胃腸薬Gには、禁止物質であるストリキニーネ(興奮剤)を含有する生薬ホミカが配合されている。

毛髪・体毛用のミクロゲン・パスタ(テストステロンを含有)、エスタックこども用鼻炎シロップなどβ2刺激剤のメトキシフェナミン塩酸塩を含む鎮咳去痰剤、ボラギノールA注入軟膏など糖質コルチコイド入り注入軟膏(経直腸投与と見なされる恐れがある)にも注意が必要だ。

また、2010年からはプソイドエフェドリンが興奮剤として競技時禁止物質(尿中濃度150μg/mLを超える場合)になった。

非常に多くの鼻炎用剤や総合感冒薬に含有される成分なので、安易に鼻炎薬やかぜ薬を飲まないよう、選手に注意を促しておきたい。

参考書籍:調剤と情報2012.12、日経DI2010.11

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