2018年12月15日更新.3,343記事.5,773,616文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ビ・シフロールでギャンブル依存症になる?

スポンサーリンク


病的賭博

パーキンソン病の薬の副作用として「病的賭博」という副作用の記載が添付文書にみられる。

ビ・シフロール、カバサール、ニュープロパッチ、パーロデル、ミラペックス、レキップなどのドパミンアゴニストや、メネシット、マドパー、ネオドパストン、ドパコール、イーシー・ドパールなどのレボドパ製剤に記載がある。

病的賭博とは、個人的生活の崩壊などの社会的不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態です。
一般的な病的賭博の発症率0.42%に比べて、パーキンソン病治療薬における発症率は4.4%と高くなっていることが報告されています。

報告された症例の多くはプラミペキソール(ビ・シフロール)によるもので、若年発症例で多く見られ、投与開始3ヶ月以内または増量中に発症することが多く、服用をやめれば症状は治まるという経過をたどります。

原因についての詳細は不明ですが、大脳辺縁系に多く存在するドパミンD3受容体に対する親和性が非常に高く選択性も高いプラミペキソールにおいて副作用の発症頻度が高いことからドパミンD3受容体の関与があるのではないかと考えられています。

エビリファイでギャンブル依存症?

2018年1月にエビリファイにも、ギャンブル依存症の副作用が追加されました。
重要な基本的注意に以下のように書かれている。

原疾患による可能性もあるが、本剤投与後に病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害があらわれたとの報告がある。衝動制御障害の症状について、あらかじめ患者及び家族等に十分に説明を行い、症状があらわれた場合には、医師に相談するよう指導すること。また、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察し、症状があらわれた場合には必要に応じて減量又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

エビリファイは、抗ドパミン作用が主体の抗精神病薬の中で、DSS(ドパミン受容体部分作動薬)という作用機序の異彩を放つ抗精神病薬である。
ドパミンを刺激するような薬は、ギャンブル依存的になるのだろう。

ドパミンアゴニストとギャンブル中毒

ギャンブル中毒は、アルコール中毒やニコチン中毒よりも、本人や家族にとって深刻な問題かも知れない。
日本では主婦が乳幼児を車に置き去りにしたままパチンコにのめりこんで、熱中症で死亡したりと、考えられないような事件がありますが、パチンコ中毒も病気です。

そのようなギャンブル中毒が薬によって引き起こされるケースもあります。
原因はドパミンアゴニストというパーキンソン病の薬です。

「パチンコはお好きですか?」と患者さんに聞いてみよう。

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう
follow us in feedly

最新の記事

人気の記事

最近のコメント

  • 11/27 デパス0.25mg? (ジョン) 0.25役に立ってます。 過眠症でモディオダール服用し、副...

検索

スポンサーリンク

リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ