更新日:2017年1月2日.全記事数:3,117件.

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リウマトレックスは小児には効きにくい?


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リウマトレックスの小児薬用量

リウマトレックスの用法は以前、

関節リウマチに対して、
「通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして6mgとし、本剤1カプセル(メトトレキサートとして2mg)を初日から2日目にかけて12時間間隔で3回経口投与し、残りの5日間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す。
なお、患者の年齢、症状、忍容性及び本剤に対する反応等に応じて適宜増減する。ただし、増量する場合はメトトレキサートとして1週間単位で8mgまでとし、12時間間隔で3回経口投与する。」

若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)に対しては、
「通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして4~10mg/m2とし、1週間単位の投与量を1回又は2~3回に分割して経口投与する。分割して投与する場合、初日から2日目にかけて12時間間隔で投与する。1回又は2回分割投与の場合は残りの6日間、3回分割投与の場合は残りの5日間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す。
なお、患者の年齢、症状、忍容性及び本剤に対する反応等に応じて適宜増減する。」

となっていました。
成人の最大量が8mg/週まで、小児の最大量は10mg/m2/週。
小児のほうが多くなる場合があった。

現在は成人の関節リウマチに対しても最大16mg/週で投与できるので逆転現象はなくなった。

小児薬用量が高い設定だったのは、海外データが基になっているからです。
2008年までは日本にはリウマトレックスの小児用量がなく、設定に必要なデータもなかったので、厚生労働省の小児薬物療法検討会で議論をして、海外のデータを参考に設定したという経緯です。

しかし、添付文書には「本剤については、成人の方が小児に比べ忍容性が低いとの報告があるので、若年性特発性関節炎の10歳代半ば以上の年齢の患者等の投与量については特に注意すること。」とも書かれており、

小児ではリウマトレックスの副作用が少ない?

小児では成人より腎排泄が早いことから、リウマトレックスを服用しても副作用が出にくい。

成人の関節リウマチではその0.4~2%に薬剤性間質性肺炎がみられ、発見が遅れるとしばしば致死的となる。
その発生リスクとしては高齢、それに伴う既存の肺線維症の存在があげられているが、これらのリスクのない小児では間質性肺炎が問題となることはなく、実際の報告も稀少である。

また、関節リウマチのもう一つの重篤な副作用である骨髄障害も、腎機能低下例や高齢者に多く、小児では少ない。

また、肝障害、口内炎、消化器症状、骨髄障害などの用量依存性の副作用に対しては、葉酸製剤の追加内服で予防可能である。

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