更新日:2016年9月12日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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シアナマイドとノックビンの違いは?


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抗酒薬

抗酒薬と言われる薬に、シアナマイドとノックビンがあります。

シアナマイドは液剤、ノックビンは粉薬です。
シアナマイドのほうが即効性、ノックビンのほうが遅効性です。

シアナマイドの作用持続時間は、
「服用後5分で作用を発現しはじめ 1 ~ 3 時間で作用はも強く 6 時間後 にも作用を持続し24時間後にはほとんどなくなる。」
ノックビンの作用持続時間は、
「アルコールに対する感受性は少なくともジスルフィラム服用後6 ~14 日間は持続する。」
と、インタビューフォームに記載されている。

ノックビンは、奈良漬やアフターシェーブローションなど、アルコールを含む食物や化粧品と併用禁忌となっています。
シアナマイドは、併用注意レベルです。作用持続時間の長さが影響しているのでしょうか。

いずれも肝臓中のアルデヒド脱水素酵素を阻害することにより、飲酒時の血中アセトアルデヒド濃度を上昇させます。
強制的に悪酔いさせるという方法です。

シアナマイドとノックビンを併用させるというケースもあるようです。

アルコールとアセトアルデヒド

アルコールは体内に入ると、その成分の9割近くが胃粘膜で吸収され、血液を介して全身に運ばれます。
アルコールを含んだ血液が肝臓を通過する際に、酵素により分解解毒されて最終的にはエネルギーとして消費され、水と二酸化炭素になります。

アルコールを飲んで顔が赤くなる人をフラッシャーといいますが、これはアセトアルデヒドの作用による症状です。
アセトアルデヒドは人体にとって有害で、濃度が高くなると中毒症を示し、臓器障害を呈します。
いわゆる下戸の人はアルコールを代謝する過程でアセトアルデヒドが分解できない人のことです。

抗酒薬は、簡単にいえば大酒飲みを下戸に変える薬剤と考えればわかりやすいでしょう。
アセトアルデヒドの分解を阻害することで、アセトアルデヒドが蓄積し、吐き気や頭痛、動悸、冷汗が出ます。
その不快な刺激により、飲酒をそれ以上続けられないようにすることと、一度この経験を得た人は抗酒薬を服薬している間は、飲酒に抑止力がかかります。

ただし、あらかじめ体内にアルコールがあると、アルコールのほうが抗酒薬より酵素を引き寄せやすいようで、せっかく服用しても効果がないことがあります。

また、ひどく不快な症状があっても、なお飲酒し続けると効果が低下するようです。
我慢し続けて飲んだら、ある量を超えるとまた飲めるようになったということもあるようです。

抗酒薬で気持ち悪くなる?

抗酒薬はその作用から、ある程度肝機能にも影響します。

そのため何となく身体がだるくなったり、吐き気を催すことがあるようです。

また、発疹や掻痒といったアレルギー症状を示すケースも少なからずあります。

お酒という形でアルコールを摂取していなくても、加工された食品のなかに含まれているアルコール類が、服用中の抗酒薬と反応して吐き気などが発現している可能性もあります。

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