更新日:2016年3月22日.全記事数:3,096件.今日の勉強

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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栄養ドリンクで疲れはとれるか?


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栄養ドリンクの効果は?

チオビタやリポビタンDなどの栄養ドリンクで疲れがとれるのでしょうか?
残業などで疲れたときや、受験勉強などで眠気覚ましに栄養ドリンクを飲むようなことは多いが思います。

ビタミンやアミノ酸が疲れをとるということで配合されていますが、即効性は期待できないでしょう。
疲労回復に一番影響があるのは、カフェインと糖分。

カフェインの興奮作用で、疲れが取れたと勘違いする。
ブドウ糖はそのままエネルギーになるので、疲れが取れる。

さらに、値段が高ければ高いほどプラセボ効果が働いて、疲れがとれるかも知れません。
砂糖をたっぷり入れたコーヒーでも同じように効果があるだろう。

正論を言えば、疲れをとる薬というのはあまり勧められない。
薬で疲れをとるというのは、「無理をする」ということである。

仕事や家事、育児、無理をしなければならない事情はそれぞれあるのでしょうけど。
薬で疲れが取れたと思ってもそれは一時的。
よく食べて、よく寝て、体を休めるのが疲れをとる一番の方法です。

風邪に栄養ドリンク?

かぜに伴う熱やせきという症状自体、多くのエネルギーを消耗しているため、栄養ドリンクで体力回復のサポートをすることは、理にかなっている。
ちなみに、39℃程度の発熱があると、基礎代謝1500kcal/日の人の場合はさらに約600kcal/日多くを消費する。
また、ゴホンというせき1回で約2kcalを消費するといわれている。

栄養ドリンクの代表的な成分として、タウリンとカフェインがあります。
タウリンは、生体内で、体を作っている細胞を正常状態で保つ作用があり、胆汁酸の働きを活発にしたり、心臓の働きを活発にしたりすることいわれています。
栄養ドリンクを選択するときは、タウリンの量は大きなポイントになります。

カフェインは、コーヒー、緑茶や紅茶などに含まれ、興奮作用、脳細動脈収縮作用、利尿作用、眠気、倦怠感に効果があるといわれている成分です。
なお、カフェインは、総合感冒剤にも含まれていることが多いため、風邪薬と栄養ドリンクを一緒にとると、カフェインの過剰摂取という問題がおこる場合があります。
不眠や頭痛がおこることがあり、風邪薬を飲むときには、カフェインを含まない栄養ドリンクを飲むほうがいい。

しかし、無理をしてでも仕事しなければならない人もいる。
そんな人はカフェイン使って無理にでも元気を出したいと思うのだろう。
正直そういう「老骨に鞭打つ」ようなやり方は好きではないので、風邪のときにカフェイン入りの栄養ドリンクを勧めたりはしない。

ビタミンで疲れは取れる?

疲労は頭脳や肉体の労働の結果、エネルギーが不足してくることから起こるので、疲労を解消するには、必要な細胞のエネルギー不足を回復させることが大切です。
エネルギー源として重要なのが炭水化物(糖質)であり、食物として摂取されると小腸で分解され、ブドウ糖として吸収される。

TCAサイクルという代謝システムによってブドウ糖はエネルギーに変えられるが、その際に必要なのがビタミンB1である。
ビタミンB群が十分供給され、ブドウ糖が必要な細胞のなかで円滑にエネルギーに変換されれば、疲労の解消につながる。

疲労が続くと、大脳皮質の一部で血液の流量が減少し、エネルギー不足に拍車をかけることが知られている。

ニンニク注射で疲労回復?

ニンニク注射というのは、ニンニクをすりおろして注射するのかと思ってました。
ビタミンB1などが主成分で、このビタミンB1の構成成分の中に含まれる硫化アリルがにんにく臭のすることから、ニンニク注射と呼ばれています。

豚肉とにんにく

豚肉とにんにくは相性がいい。
その理由はビタミンB1。
ビタミンB群は水溶性ビタミンで、加熱調理に弱いことが知られている。

ニンニク、ニラ、ネギなどの野菜にはアリシンという物質が含まれ、これはビタミンB1と反応してアリチアミンを生成します。
アリチアミンは水に溶けにくく、熱によっても分解されにくいので、これらの食材を利用することで、調理による損失を防ぐことができるといわれています。

にんにくの効能

にんにくの臨床効果の一つは、血小板凝集抑制作用である。
動脈硬化は生活習慣病といわれ、中高年になると例外なく血管内に病変が進行する。
この動脈硬化巣が脂肪の多いプラークにより形成されていると、非常に不安定となり、強い血流により内皮がめくれ、損傷する。

血液凝固能が高いと血小板の集合がすぐに起こるため血栓ができやすく、血管が閉塞する。
これにより心筋梗塞や脳梗塞が発症する。
にんにくの匂いの成分は「アリシン」であるが、これを加熱すると「アホエン」に変化する。

これが血小板の凝集を抑制する主役の一つである。
また、アリシンを加熱せずにそのままにすると、メチルアリルトリスルファイド(MATS)にゆっくりと変わる。
この物質にも血小板凝集抑制作用が認められた。

MATSは、血小板を凝集させるトロンボキサンA2の生合成における触媒であるシクオオキシゲナーゼの活性を低下させてしまうのである。
そこで、トロンボキサンA2の生合成がなくなり、血小板の凝集は抑制される。
動脈硬化が進んでいる人は積極的ににんにくを摂取すべきであると思われる。

にんにくの効果のもう一つは、抗体産生能賦活である。
古くから「にんにくのおろし汁」を食すると風邪をひきにくいと言われる。
マウスへの「にんいくのおろし汁投与実験」ではすべてのマウスにおいて、抗体産生能が高まり、そのことから感染症への抵抗性が高まったことがわかったと結論されている。

アリシンの効果を損なわずに上手に食するにはできるだけ薄く切ったり、すりおろすことが勧められる。
霜降りのステーキや油の乗った鰹のたたきには、ぜひたっぷりのにんにくとともに食してもらいたい。
食事による動脈硬化が進んでも動脈血栓が予防できるかも知れない。

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