更新日:2016年11月20日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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あがり症にインデラル?


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あがり症とインデラル

インデラルの処方で、「不安時」という処方がきた。
インデラルといえば、β遮断薬。
心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することで、心拍をおさえ心臓を休ませる作用のある薬です。

インデラル錠の適応症は以下の通り、

本態性高血圧症(軽症~中等症)
狭心症
褐色細胞腫手術時
期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防
片頭痛発作の発症抑制
右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制

主には、狭心症や不整脈など心疾患に使われる。

不安になれば、心臓バクバク。動悸を鎮めるようなβ遮断薬のインデラルが使われる理由もわかります。
あがり症で手が震えるような患者にもインデラルが使われる。
同様に手が震える病気の本態性振戦にβ遮断薬が使われることもあるが、インデラルに本態性振戦の適応症は無い。

本態性振戦

昔、志村けんがやっていたお婆さんのコントで手を震わす動作をしていました。これは本態性振戦のマネをしていたんだと思います。

手の震えは、医学的には振戦といいます。

本態性とは、疾患の原因が明らかではないという意味です。

本態性振戦は年を取るに従って増え、65歳以上の10%が抱えている症状ともいわれますが、中学生ぐらいでみられることもあります。人前で字を書くときや食事をするときなど精神的な緊張や不安、ストレス、疲労があるときに増幅し、アルコールを摂取すると軽減します。

緊張して手が震えることは誰でもありますね。

自律神経失調症とまでは言いませんが、交感神経が過剰に興奮しているために起こります。

細木数子の顔がふるえるのも本態性振戦かと。

本態性振戦とβ遮断薬

本態性振戦の症状はふるえだけである。
良性振戦ともいわれ、生命に関わる疾患ではない。
症状は、治療の必要がないごく軽度なものから、手が震えて文字がきちんと書けない、手に持ったコップの水をこぽす、声が震えてうまく話せないなど日常生活に支障を来すものまで様々である。

成人期の初期に好発し、症状は一般に加齢とともに顕著となる。
原因は不明だが、βアドレナリン系が関与していると考えられている。

本態性振戦の治療にはβ遮断薬が最も有効とされ、米国などではプロプラノロール塩酸塩(インデラル)などが頻用されている。
日本神経治療学会のガイドラインでは、四肢振戦(主に上肢) に対する第一選択薬はプロプラノロール、アロチノロール塩酸塩、プリミドンであり、第二選択薬は抗不安薬、ガバベンチン(ガバペン) 、トピラマート(トピナ) とされる。
だが保険適応を持つのは、アロチノロール塩酸塩(アロチノロール塩酸塩「DSP」)だけである

β遮断薬の作用機序

β遮断薬の抗振戦作用は、β2遮断作用を有し、内因性交感神経刺激作用(ISA) がない薬剤ほど強い傾向にあると報告されている。
抗振戦作用の機序として末梢の筋紡錘などに分布しているβ2受容体を遮断することで、振戦を抑制すると考えられている。

一般に、薬剤師が処方箋にβ遮断薬を見た場合、まず不整脈、狭心症、高血圧症などを頭に浮かべるだろう。
しかし、β遮断薬が処方される患者の中には、多くは適応外処方ではあるが、振戦を主訴とするケースも含まれていることを知っておきたい。

さらに精神的な緊張が本態性振戦の症状を増悪させることが知られているため、不安や緊張が強いと考えられる患者には、鎮静作用を期待して抗不安薬であるジアゼパム(セルシン)やアルプラソラム(コンスタン、ソラナックス)などの薬剤が併用されることも多い。

プリミドンと本態性振戦

プリミドンは、てんかんによる痙攣発作を予防する抗てんかん薬だが、諸外国では本態性振戦に広く用いられている。
プロプラノロールと同等の有効性を認める文献もある。
このため、⑴β遮断薬単独では効果が不十分な症例、⑵徐脈や低血圧でβ遮断薬の増量が困難な症例、⑶β遮断薬が禁忌または無効な症例などに、わが国でもプリミドンがしばしば用いられる。
β遮断薬との併用例も少なくない。

参考書籍:日経DIクイズ

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