更新日:2016年3月8日.全記事数:3,079件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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配合剤を第一選択で使ってはいけない?


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配合剤の使用条件

基本的に配合剤には、複数の医薬品が含まれているため、単剤での治療よりも副作用が出やすい。
そのため、治療の基本としては、単剤での治療が優先される。
単剤治療が第一選択で、その治療効果が不十分な場合に、配合剤の使用が考慮される。

配合剤と一口に言っても、色んなタイプの合剤がありますが、PL配合顆粒やフスコデ配合錠のようなものは風邪に第一選択で使っても問題は無い。

最近になって販売されている、ジェネリック対策の配合剤については、使用条件が細かく設定されているものもある。
今まで使っていた薬が配合剤に変更されたときには、用量のチェックを怠らないように。

降圧剤(Ca拮抗薬+ARB)の使用条件

降圧剤の配合剤には、「過度な血圧低下のおそれ等があり、本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと。」と書かれているので、他の降圧剤を使っていたという患者が使用の対象となる。

ユニシアの使用条件は、
「原則として、カンデサルタン シレキセチル8mg及びアムロジピンとして2.5~5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
ブロプレス8mg+アムロジン2.5mg
ブロプレス8mg+アムロジン5mg
ブロプレス8mg
アムロジン2.5mg
アムロジン5mg

例えば、アムロジン2.5mgを使っている患者がいきなりユニシアHD(ブロプレス8mg+アムロジン5mg)に切り替えても大丈夫かどうかと聞かれれば、添付文書上で明確に禁止されているというわけではないので、可能なのだろう。過度な血圧低下には気を付ける必要がある。

エックスフォージの使用条件は、
「原則として、バルサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
ディオバン80mg+アムロジン5mg
ディオバン80mg
アムロジン5mg

ミカムロの使用条件は、
「ミカムロ配合錠AP(テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
「ミカムロ配合錠BP(テルミサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいは以下のいずれかを使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。
・テルミサルタン80mg ・テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgの併用 ・ミカムロ配合錠AP」
ミカルディス40mg+アムロジン5mg→ミカムロAP
ミカルディス40mg→ミカムロAP
アムロジン5mg→ミカムロAP
ミカルディス80mg+アムロジン5mg→ミカムロBP
ミカルディス80mg→ミカムロBP
ミカルディス40mg+アムロジン5mg→ミカムロBP
ミカムロAP→ミカムロBP

レザルタスの使用条件は、
「原則として、オルメサルタン メドキソミル及びアゼルニジピンを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
「原則として、増量は1つの有効成分ずつ行うこと。」
オルメテック10mg+カルブロック8mg→レザルタスLD
オルメテック10mg→レザルタスLD
カルブロック8mg→レザルタスLD
オルメテック20mg→レザルタスLD
カルブロック16mg→レザルタスLD
オルメテック20mg+カルブロック16mg→レザルタスHD
オルメテック20mg+カルブロック8mg→レザルタスHD
オルメテック10mg+カルブロック16mg→レザルタスHD
オルメテック20mg→レザルタスHD
カルブロック16mg→レザルタスHD

「増量は1つの有効成分ずつ行うこと。」となっているので、レザルタスLDからレザルタスHDへの変更は原則不可である。

アイミクスの使用条件は、
「原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/5mgへの切り替えを検討すること。」
「原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用若しくは100mg/5mgで血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/10mgへの切り替えを検討すること。」
アバプロ100mg+アムロジン5mg→アイミクスLD
アバプロ100mg→アイミクスLD
アムロジン5mg→アイミクスLD
アバプロ100mg+アムロジン5mg→アイミクスHD
アイミクスLD→アイミクスHD

ザクラスの使用条件は、
「原則として、アジルサルタン20mg及びアムロジピンとして2.5~5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
アジルバ20mg+アムロジン2.5mg
アジルバ20mg+アムロジン5mg
アジルバ20mg
アムロジン2.5mg
アムロジン5mg

アテディオの使用条件は、
「原則として、バルサルタン80mg及びシルニジピン10mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に本剤への切り替えを検討すること。」
ディオバン80mg+アテレック10mg
ディオバン80mg
アテレック10mg

Ca拮抗薬+スタチンの使用条件

カデュエットの使用条件は、
「原則として、アムロジピン及びアトルバスタチンを併用、あるいはいずれか一方を使用している場合に、本剤の使用を検討すること。なお、両有効成分のいずれか一方を服用している患者に本剤を使用する場合は、患者の状態を十分に考慮した上で、各単剤の併用よりも本剤の投与が適切であるか慎重に判断すること。」
アムロジン2.5mg
アムロジン5mg
リピトール5mg
リピトール10mg

糖尿病治療薬配合剤の使用条件

メタクトの使用条件は、
「原則として、既にピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)を併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)又はメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)単剤の治療により効果不十分な場合に、本剤の使用を検討すること。」
アクトス15mg+メトグルコ500mg/日
アクトス30mg+メトグルコ500mg/日
アクトス15mg
アクトス30mg
メトグルコ500mg/日

メタクトLD→メタクトHDも可能

ソニアスの使用条件は、
「本剤LD(ピオグリタゾン/グリメピリドとして15mg/1mg)については、原則として、既にピオグリタゾンとして1日15mg及びグリメピリド1日1mgを併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾンとして1日15mg又はグリメピリド1日1mgの単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
「本剤HD(ピオグリタゾン/グリメピリドとして30mg/3mg)については、原則として、既にピオグリタゾンとして1日30mg及びグリメピリド1日3mgを併用し状態が安定している場合、あるいはグリメピリド1日3mgの単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
アクトス15mg+アマリール1mg→ソニアスLD
アクトス15mg→ソニアスLD
アマリール1mg→ソニアスLD
アクトス30mg+アマリール3mg→ソニアスHD
アマリール3mg→ソニアスHD

アクトス30mgからいきなりソニアスHDを使うことはできない。アマリールの開始用量が、「1日0.5~1mgより開始し」となっているからである。

リオベルの使用条件は、
「原則として、既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)及びピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)を併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)単剤の治療により効果不十分な場合に、本剤の使用を検討すること。」
「アログリプチン安息香酸塩の治療により効果不十分な場合の本剤使用における有効性及び安全性は確立していない。」
ネシーナ25mg+アクトス15mg
ネシーナ25mg+アクトス30mg
アクトス15mg
アクトス30mg

ネシーナ25mgからリオベルに変更することはできないようだ。

グルベスの使用条件は、
「原則として,既にミチグリニドカルシウム水和物として1回10mg,1日3回及びボグリボースとして1回0.2mg,1日3回を併用し状態が安定している場合,あるいはミチグリニドカルシウム水和物として1回10mg,1日3回又はボグリボースとして1回0.2mg,1日3回の単剤の治療により効果不十分な場合に,本剤の使用を検討すること。」
グルファスト10mg+ベイスン0.2mg
グルファスト10mg
ベイスン0.2mg

エクメットの使用条件は、
「本剤LD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回を併用し状態が安定している場合、あるいはビルダグリプチン50mg1日2回又はメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
「本剤HD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩500mg1日2回を併用し状態が安定している場合、ビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の治療により効果不十分な場合、あるいはメトホルミン塩酸塩500mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
「ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合は、本剤LDから投与を開始すること。」
エクア50mg/回×2+メトグルコ250mg/回×2→エクメットLD
エクア50mg/回×2→エクメットLD
メトグルコ250mg/回×2→エクメットLD
エクア50mg/回×2+メトグルコ500mg/回×2→エクメットHD
エクア50mg/回×2+メトグルコ250mg/回×2→エクメットHD
エクメットLD→エクメットHD
メトグルコ500mg/回×2→エクメットHD

エクア50mg/回×2からエクメットHDへの切り替えは不可。

降圧剤(ARB+利尿薬)の使用条件

エカードの使用条件は、
「原則として、カンデサルタン シレキセチル4mgで効果不十分な場合にカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド4mg/6.25mgの投与を、カンデサルタン シレキセチル8mg、又はカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド4mg/6.25mgで効果不十分な場合にカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド8mg/6.25mgの投与を検討すること。」
ブロプレス4mg→エカードLD
ブロプレス8mg→エカードHD
エカードLD→エカードHD

プレミネントの使用条件は、
「原則として、ロサルタンカリウム50mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgの投与を、ロサルタンカリウム100mg又はロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして100mg/12.5mgの投与を検討すること。」
ニューロタン50mg→プレミネントLD
ニューロタン100mg→プレミネントHD

コディオの使用条件は、
「原則として、バルサルタン80mgで効果不十分な場合に本剤の使用を検討すること。」
ディオバン80mg

ミコンビの使用条件は、
「原則として、テルミサルタン40mgで効果不十分な場合にテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mgの投与を、テルミサルタン80mg、又はテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mgで効果不十分な場合にテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド80mg/12.5mgの投与を検討すること。」
ミカルディス40mg→ミコンビAP
ミカルディス80mg→ミコンビBP

イルトラの使用条件は、
「原則として,イルベサルタン100mgで効果不十分な場合にイルベサルタン/トリクロルメチアジド100mg/1mgの投与を,イルベサルタン200mg,又はイルベサルタン/トリクロルメチアジド100mg/1mgで効果不十分な場合にイルベサルタン/トリクロルメチアジド200mg/1mgの投与を検討すること。」
アバプロ100mg→イルトラLD
アバプロ200mg→イルトラHD
イルトラLD→イルトラHD

緑内障治療薬配合剤の使用条件

デュオトラバの使用条件は、
「原則として、単剤での治療を優先すること。」

コソプトの使用条件は、
「単剤での治療を優先すること。」

ザラカムの使用条件は、
「原則として、単剤での治療を優先すること。」

アゾルガの使用条件は、
「単剤での治療を優先すること。」

タプコムの使用条件は、
「原則として、単剤での治療を優先すること。」

点眼薬については、特に、同一成分での切り替えを指定されているわけではなく、どのような形での変更も可能である。
しかし、原則は単剤治療なので、いきなり配合剤の使用は、原則として行わない。

パーキンソン病治療薬配合剤の使用条件

スタレボの使用条件は、
「原則として、本剤はレボドパ・カルビドパとエンタカポンの併用投与を行っている患者に対し、既存治療に替えて使用する」
「本剤投与へ切り替える際の1回レボドパ用量及びエンタカポン用量は、既存治療における各々の用量と一致させること。」
メネシット+コムタン

しかし、使用上の注意に、「レボドパ・カルビドパの投与が行われ、エンタカポンは併用されていない場合」というケースに関する注意事項も書かれていることから、メネシット(レボドパ・カルビドパ)のみ使用中でも切り替えは可能。

「原則として」という文言の記載がみられるものが多いので、いずれにせよ医師に判断は委ねられますが、LDとHDなどで、医師が用量を把握していないというケースもあり得るので、添付文書の変更条件から逸脱しているのものについては、その変更で間違いが無いのか確認のための疑義照会というのは行うべきであろう。

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