更新日:2016年2月21日.全記事数:3,096件.今日の勉強

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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キノコが癌に効く?


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クレスチンはキノコ?

クレスチン細粒という医薬品がある。
処方を見たことはありません。

抗癌剤に分類されている。

成分をみると、「たん白質と結合した多糖類で、かわらたけの菌糸体より得られたもの」
かわらたけというキノコです。

内服薬ではありませんが、レンチナン静注用1mg「味の素」という薬もシイタケの成分らしいです。

このような薬が医薬品として認可されていることを思うと、アガリクスや霊芝を勧めることもアリなのかと思ってしまう。

キノコとβグルカン

癌に効く健康食品といえばアガリクス。

アガリクスはβ-グルカンという多糖類を含み、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性を上げて免疫力を高める効果が期待されています。
癌細胞を縮小させたり消滅させるなどの研究報告が、世界各地で多数なされています。

他にも、キノコ類は免疫力アップを期待されて癌に効くサプリメントとして謳われている。

霊芝(れいし)は漢方として古くから珍重されてきた幻のキノコ。
中国では紀元前200年から記述がみられる、歴史の古い生薬の一つです。

冬虫夏草は古来より滋養強壮、不老長寿のための高級食材として重宝されてきたキノコの一種です。
現在は人工培養が可能となったため、免疫力を向上させ老化を防止してくれるものとしてサプリメントや漢方などに使用され、注目を集めています。

ほかにもメシマコブ、チャーガ、カバノアタケなどがキノコ関係のサプリンメントとして販売されています。

βグルカンというのはグルコースが鎖状にくっついた多糖類です。
昆布のぬめり成分のフコイダンも、フコースが鎖状にくっついた多糖類。
多糖類というのはいわば食物繊維みたいなものです。

食物繊維が腸内環境を正常化して、免疫力アップということが期待される。

藁にもすがる思いの患者さんにとって、こういった健康食品を使うのも一手とも思います。
ドラッグストアに勤めていると、悲痛な訴えで商品を求めてくる患者さんもいます。でも、こういった高額な健康食品をおすすめするのは良心の呵責にも苛まれる。

βグルカンは吸収されない?

アガリクスの有効成分として知られるβグルカンですが、ヒトはβグルカンを分解する酵素を持っていないので消化することができません。

βグルカンの分子量を小さくして吸収を良くしたという記載がありますが、たとえβグルカンの分子の大きさを化学的に少し小さくしても、βグルカンの構造が残っている限りは吸収する事はできません。
また、腸内の細菌の一部はβグルカンを分解可能ですが、βグルカンを分解するとブドウ糖になってしまいます。

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