更新日:2016年2月13日.全記事数:3,096件.今日の勉強

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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市販の吐き気止めはあるか?


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OTCの吐き気止め

「吐き気止めをください」とドラッグストアにお客さんが来ることがある。

医療用だとプリンペランナウゼリンが使われますが、同様の成分のOTCは無い。

「吐き気止め」というジャンルで販売されている薬も無い。
困った。

「つわり」などの吐き気に漢方薬を使うこともあるが、漢方薬で逆に吐き気を催す人もいるので、私的にはお勧めはしない。

まず、「吐き気止めをください」という患者には、何が原因で吐き気を催しているのか、質問をして考察する必要があります。
ウイルス性胃腸炎であれば、吐き気止めを安易に使っては、ウイルスの排出を妨げることになります。
脳梗塞など、脳に異常があるのであれば病院へ行かなければならないので、吐き気止めで症状を抑えることによって受診が遅れてはいけません。
妊娠中のつわりであれば、胎児に影響が出る可能性があるので、安易に市販薬を使うことは勧められません。

そのため、販売可能な吐き気のカテゴリーとしては、慢性胃炎、機能性胃腸症によるものだと思います。
「吐き気止め」というジャンルではなく、胃薬として販売されているような商品が適しているでしょう。

ストロカイン(オキセサゼイン)と同じ成分のサクロンQとか。
セレキノン(トリメブチンマレイン酸)と同じ成分を含むタナベ胃腸薬とか。
トラベルミンのような「乗り物酔い止め」を「吐き気止め」として使わせるのはちょっと抵抗がありますが、成分のジフェンヒドラミンには嘔吐中枢の興奮を抑制する作用が認められているため、吐き気に効きます。しかし、眠くなります。

「吐き気止めをください」→「吐き気止めは売ってません」という対応で終わってしまうことが多いですし、心因的なものも影響している可能性があるので、医療機関への受診がベストとも思われますが、相談を受けた際には適切なアドバイスを心がけたい。

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