更新日:2016年1月28日.全記事数:3,104件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ロコアテープ1回1枚しか使っちゃダメ?


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ロコアテープは1回1枚まで?

ロコアテープというゼポラスの改良版シップ剤が出たようだ。

モーラスパップXRも気に入らないが、ロコアテープも突っ込みどころ満載の貼り薬である。

ロコアテープの一般名は、「エスフルルビプロフェン・ハッカ油製剤」とエスフルルビプロフェンだけでなくハッカ油も成分として含まれている。
ハッカ油ごときの添加物が何しゃしゃり出てるんだコレ。
適応症は「変形性関節症における鎮痛・消炎」と変形性関節症のみ。

どこかの記事でロコアテープの適応症が「変形性膝関節症」となっていて、ロコアテープの使用部位が「腰」だったら疑義照会すべき、という話がありました。
変形性関節症の発症部位は、全身のあらゆる関節で、好発部位は、膝(変形性膝関節症)、股関節(変形性股関節症)、背骨(変形性脊椎症)なので、腰に使うことも十分あり得る。

一番のポイントは用法で「1日1回、患部に貼付する。同時に2枚を超えて貼付しないこと。」とある。
その理由として、
「本剤2枚貼付時の全身曝露量がフルルビプロフェン経口剤の通常用量投与時と同程度に達することから、1日貼付枚数は2枚を超えないこと。本剤投与時は他の全身作用を期待する消炎鎮痛剤との併用は可能な限り避けることとし、やむを得ず併用する場合には、必要最小限の使用にとどめ、患者の状態に十分注意すること。」
と2枚貼っただけで、フロベンの内服に匹敵する全身暴露量?になるそうだ。全身曝露量=血中濃度ということなのかなんだかよくわかりませんが。

長期投与に関しても注意がされており、「定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行うこと。」と指示されている。

またニューキノロン製剤(エノキサシン水和物、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、プルリフロキサシン)と併用禁忌になっているフロベン同様、ロコアテープもエノキサシン水和物、ロメフロキサシン(ロメバクト、バレオン)、ノルフロキサシン(バクシダール)、プルリフロキサシン(スオード)と併用禁忌になっている。
モーラステープやパップXRがシプロキサンと併用禁忌どころか併用注意にも記載されていないところから、それらの単なる湿布とは一線を画した貼付剤なのだろう。

ロコアテープとNSAIDs内服薬の併用

1回1枚という使用量制限、併用禁忌の品目などをみると、内服薬と同レベルの効果が期待できる貼付剤。

そのため、「本剤投与時は他の全身作用を期待する消炎鎮痛剤との併用は可能な限り避けることとし、やむを得ず併用する場合には、必要最小限の使用にとどめ、患者の状態に十分注意すること。」と内服薬との併用にも注意すべき旨が記載されているが、実際の処方でどの程度考慮されていくのだろうか。
貼付剤の保険給付については厳しい目が注がれていくと思われるので、ロコアテープと内服鎮痛薬の併用は疑義照会が必要となるやも。

ゼポラスも光学分割?

いよいよ貼付剤にも光学分割の波が押し寄せてきたようです。

フルルビプロフェンのS体、エスフルルビプロフェン。

大正製薬ホールディングスは10月20日、子会社の大正製薬が外用消炎鎮痛薬エスフルルビプロフェン(一般名、開発コード:TT-063))を同日付で承認申請したと発表した。予定適応症は変形性関節症。同剤はフルルビプロフェン(先発品名ヤクバンなど)を光学分割して得られた、薬理活性の大部分を有するS体。大正製薬 外用消炎鎮痛薬エスフルルビプロフェンを承認申請 予定適応症は変形性関節症 薬食審・薬価収載 国内ニュース ニュース ミクスOnline

フルルビプロフェンの貼付剤は、うちではゼポラスをメインに使っていますが、アドフィード、フルルバン、ヤクバンテープなど色んなメーカーのものが使われている。

内服薬でもフロベンというフルルビプロフェン製剤がありますが、処方をみたことがない。

この光学分割というやり方で、良い薬が出来上がるのであればいいが、所詮貼り薬。
劇的に効くような薬が出来るとは思えない。

しかし、NSAIDsの内服薬が長期に処方されている整形外科領域の疾患の現状を考えると、少しでも胃や腎臓に負担の軽い外用剤の効果が上がって、内服薬の服用を抑えることができれば、副作用を減らせる可能性はあるのかなあ。

期待の外用貼付剤ということで、発売されれば、ある程度の売り上げは期待できそう。
市場で一番使われているであろうモーラステープの光線過敏症という副作用を考えても、代替薬として一定のシェアは確保できそうだし。

でも、やっぱりこの光学分割というやり方に「ズルさ」を感じてしまうのは私だけだろうか。

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コメント

  1. すごい効き目ですね肺から鼻からハッカのすうすうした気がタダヨイ約半日以上痛み等を押さえてくれましたの~ですが、はがして貼らずに2、3時間後、あちらこちら痛み鈍痛のあった所が悲鳴を上げだしましたよ❗効き目が半端無いですね~くせ❔中毒❔になりそうです
    肝臓とかあちらこちら副作用はないのですか~❔
    因みに、関節リュウマチと横断性脊髄炎の後での使用ですが

    和ちゃん:2017/6/10

  2. 今日、整形外科に行きました。そして、メンタルの先生から文書が届いていて、ロコアテープを投与しないで欲しいという内容でした。その代わり、リリカ25mgを投与されました。
    しかし、ロコアテープは、処方されません。一番早く、長く効いたいいテープだったのに、残念です。
    あちらを立てれば、こちらが立たずなのですね。先生に従わなければなら
    ないのですね。
    結局私は、メンタル、消化器内科、整形外科と、通っていて、いい加減
    疲れ気味です。
    メンタルが、どの先生も引いてしまうようですね。仕方がないですか。
    もう、ロコアテープは、処方されないと思うと、悔しいです。

    リリー:2017/2/17

  3. 管理人さん
    色々と複雑で、医薬品にも時代の流れがあるようですね。
    私は、整形外科の患者です。だから、痛みが一番耐えられません。この、
    ロコアテープは、薬剤師が、ヨシトミという薬の服用を2錠、止めてくださいと、メンタルの先生に、伝えてくださいと言われ、急いで帰り、先生が診察中ということで、伝言を頼みました。先生から電話ありで、薬剤部と相談させてくださいと言われ、じれったくなりましたが、また、電話待ちで、ヨシトミ2錠を、朝だけは飲んで欲しい、とのこと。
    今、困っていて、整形とメンタルは、そんなに、相性が悪いのでしょうか?痛い思いをしているのは、患者本人です。
    ハッキリ言って疲れてきます。
    整形も立て、メンタルも立てるのでは、どちらか、譲れないですか?

    リリー:2017/2/15

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