更新日:2016年11月6日.全記事数:3,135件.

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デュアック配合ゲルは3か月しか使えない?


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デュアック配合ゲルの処方日数

ニキビ治療薬、デュアック配合ゲルの使用上の注意に、以下のように書かれている。
「本剤の使用にあたっては、12週間で効果が認められない場合には使用を中止すること。また、炎症性皮疹が消失した場合には、他の適切な維持治療を検討すること。なお、本剤を12週間を超えて塗布した際の有効性及び安全性は検討されていないため、12週間を超えて塗布する際はその必要性を慎重に判断すること。」

また面倒な長期投与に関する縛り。
有効性及び安全性を検討してほしいものですが、そのうち外れるのでしょうか。

デュアテック配合ゲルは、クリンダマイシン1%-過酸化ベンゾイル3%を配合した製品です。
過酸化ベンゾイルの単剤であるベピオゲルには、投与期間に関する注意の文言は見当たらない。
ダラシンTゲル(クリンダマイシン1%)には、
「本剤の使用にあたっては、4週間で効果が認められない場合には使用を中止すること。また、炎症性皮疹が消失した場合には継続使用しないこと。」
という記載がみられるので、4週間まで。ちなみにアクアチムクリームもざ瘡(にきび)には4週間までとなっている。
実際はそれ以上の期間連用されているケースは多いですが、疑義照会の対象となる。

デュアック配合ゲルが12週でダラシンTゲルが4週という違いは臨床試験の結果でこうなったのでしょうけど、耐性菌の問題はどちらも同じようにはらんでいる。

しかし、添付文書通り処方されるとしたら、ダラシンは毎月処方できないわけで、デュアックは3か月は連用できるということになる。
参考に、使用量や使用期間に上限のある外用薬の一覧。

医薬品名使用量使用期間
プロスタンディン軟膏1日10g8週間
アクトシン軟膏6週間
フィブラストスプレー1日1000μg4週間
オルセノン軟膏2か月
カデックス軟膏2か月
ドボネックス軟膏1週間90g投与後4~6週目
オキサロール軟膏1日10g投与後6週目
ボンアルファハイ軟膏1日10g投与後6週目
プロトピック軟膏2週間
アクアチムクリーム4週間(ざ瘡)
1週間(表在性皮膚感染症及び深在性皮膚感染症)
ゼビアックスローション4週間(ざ瘡)
1週間(表在性皮膚感染症及び深在性皮膚感染症)
ダラシンTゲル/ローション4週間
デュアック配合ゲル12週間

錠剤など内服薬であれば、投与日数は明確にわかります。
しかし、外用薬だと、1本で何日分使っているのか、という部分が不明瞭です。
たとえば、塗り薬を1週間で使い切って皮疹が治り、その3週間後に新たに皮疹が発生し、新しく同じ薬剤が処方された、となれば連用されているわけではない。
しかしそれが何か月も繰り返されていれば、効果が認められているのかどうか、漫然と処方されている可能性も考慮し、疑義照会を行う必要があるのだろう。
あるのかも知れない。
しなくても良いかも知れない。
今回はしなくても良いかも知れない。
次回投薬する薬剤師さんにやってもらおう。判断してもらおう。
と、問題を先送りにしてたら、個別指導の時に指摘されるのかなあ。

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