更新日:2017年2月19日.全記事数:3,130件.

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レミッチはかゆみ止め?


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レミッチとオピオイドκ受容体

透析患者のかゆみどめでレミッチという薬があります。

通常使われるかゆみ止めとしては、抗ヒスタミン薬が多いですが、レミッチの作用機序は、オピオイドκ受容体の作動薬です。

オピオイドと聞くと麻薬を思い浮かべます。
モルヒネなどの麻薬はオピオイドμ受容体に主に働く。ちなみにμ(M)はモルヒネの頭文字。

オピオイドペプチド類は一般的には痛みを抑制することで知られていますが、かゆみに関してβエンドルフィンなどのμオピオイドは増強し、κオピオイドは抑制することが、 ナロキソン(μ拮抗薬)やナルブフィン(κ活性薬)を使った例にて示されています。

透析患者では、血漿中のβ-エンドルフィンを作動させる内因性オピオイドの濃度が高く、かゆみの強い患者ほど血漿中のβ-エンドルフィン濃度が高いことから、血液透析患者のかゆみ発現には、μ受容体の活性化が関与していることが示唆されている。
ナルフラフィン塩酸塩(レミッチ)は、選択的にκ受容体を活性化し、かゆみを抑制するとされて透析患者に数多く使用されている。

かゆみに効くなら、透析患者だけじゃなくて、アトピーとかにも使えるんじゃないのか?と思う。

かゆみには、中枢性のかゆみと末梢性のかゆみがあり、中枢性のかゆみにはオピオイドが関与し、末梢性のかゆみにはヒスタミン等が関与するようだ。
アトピーなどのかゆみは抗ヒスタミン薬が効果的なこともあり、一般的には末梢性のかゆみと定義される。
しかし、難治性のアトピーなどは中枢性の要素が強く関与している可能性もあり、オピオイド受容体作動薬であるレミッチが効く可能性もあるだろう。

しかしレミッチの薬価は、1カプセル1795円(2015.12現在)と高額なため、安易に処方できる薬ではないので残念。

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