更新日:2016年2月16日.全記事数:3,190件.

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乳酸は疲れの原因か?


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乳酸が疲れの原因?

疲労の原因物質だと言われていた乳酸ですが、最近の研究でむしろ、疲れを取る役割であるという事が分かってきました。

かつて筋肉痛は筋肉に蓄積した乳酸が原因であるといわれていました。
しかし、筋肉で発生した乳酸は、再びグルコースに変化されます。
筋肉に蓄積する乳酸は、けっしてゴミかすではありません。

筋肉疲労との関わり
カエルの筋肉を使った研究に基づき 1929年に Hill らが提唱して以来、乳酸は筋肉疲労の原因物質として考えられてきた。これは、乳酸の蓄積によるアシドーシスにより収縮タンパクの機能が阻害されたためと理解された。しかし後の研究において、アシドーシスを筋肉疲労の原因とする説に対して反証が報告されてきた。そして2001年に Nielsen らによって、細胞外に蓄積したカリウムイオン K+ が筋肉疲労の鍵物質であることが報告された。Nielsen らの系では、K+ の添加により弱められた筋標本について乳酸などの酸を添加すると、従来の説とは逆に回復がみられた。2004年の Pedersen らの報告でも、pH が小さいときに塩化物イオンの細胞透過性が落ちることが示され、アシドーシスに筋肉疲労を防ぐ作用があることが示唆された。乳酸 – Wikipedia

乳酸アシドーシス

糖質、特に静脈内へのグルコースの投与時にビタミンB1を十分に投与しないと、乳酸が蓄積して乳酸アシドーシスを引き起こすことがあります。
また、糖新生回路を抑制するメトホルミンも乳酸アシドーシスを引き起こす可能性があります。

乳酸アシドーシスは乳酸が原因のアシドーシスです。
アシドーシスでは血液が酸性に傾きます(酸血症)。アシドーシスの症状は軽度で吐き気、嘔吐、疲労感が生じます。
蓄積した二酸化炭素を放出し、アシドーシスの状態を補正しようとするため、呼吸が深くわずかに速くなります。
アシドーシスの悪化に伴って、極度の脱力感と眠気を感じはじめ、意識がもうろうとして吐き気が強くなります。
やがて血圧が下がり、ショック、昏睡、死に至ります。

クエン酸で疲れがとれる?

疲れた時には酸っぱいものが良いと昔から言われてきました。
それはクエン酸の疲労回復効果によるものです。
クエン酸を摂取すると運動時に嫌気呼吸が起こらないために乳酸が生成されず疲れにくいとされている。
クエン酸は乳酸の分解を進める。

医薬品のクエン酸製剤としては、ウラリットがある。
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムの合剤である。

クエン酸サイクル

クエン酸サイクルは乳酸を分解する働きがあり疲労回復に効果があると言われます。
疲労回復にお酢やレモンがいいと言われます。

お酢で疲れがとれる?

食酢には、クエン酸の他に、リンゴ酸、コハク酸、酢酸などが含まれている。
クエン酸が健康に良いと宣伝されているが、クエン酸よりも、食酢に含まれているリンゴ酸や酢酸が、健康に良い効果を示すのではないかと、考えられる。

クエン酸は、筋肉の乳酸の蓄積を防ぎ、グリコーゲンの分解を抑制し、筋肉の疲労回復を促進すると言われている。
クエン酸がホスホフルクトキナーゼ(PFK)の活性を抑制し、解糖を抑制するので、乳酸が蓄積しなかったり、グリコーゲンが分解されない。

酢酸は、クエン酸同様に、6-ホスホフルクトキナーゼ(PFK-1)を阻害し、解糖を抑制し、乳酸の蓄積を抑制し、グリコーゲンの分解を抑制する。

乳酸とパニック発作

乳酸がパニック発作を引き起こすという話。
過労や重労働などで、肉体的に疲れていると、パニック発作が起こりやすくなります。

体が疲れているとき、体には疲労物質である乳酸がたまります。
この乳酸が体内で多くなると、体のだるさや肩こりの原因になるほか、パニック発作を引き起こす誘因にもなるのです。
運動不足で乳酸が蓄積されやすい体質の人が、疲労をためこむと、パニックになる。
疲労すると、頭の回転も鈍くなるので、冷静な判断ができずにパニックになる。

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