更新日:2016年12月21日.全記事数:3,079件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ベゲタミンは睡眠薬?


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べゲタミンは何の薬?

ベゲタミンという睡眠薬がある。
精神科でなければ処方されることのない、最強レベルの睡眠薬。
他の睡眠剤が効かない時の切り札として使われることが多い。

成分は、
クロルプロマジン塩酸塩 12.5mg
プロメタジン塩酸塩 12.5mg
フェノバルビタール 30mg

それぞれ、単体の医薬品に置き換えると、
クロルプロマジンは、ウインタミン、コントミン。抗精神病薬。
プロメタジンは、ヒベルナ。
フェノバルビタールは、フェノバール。抗てんかん薬。

それぞれが単体で処方されても睡眠薬というイメージはない。
フェノバルビタールにしても、バルビツール酸系の睡眠薬の処方はほとんど見ないですし。

ベゲタミンの効能効果

ベゲタミンの効能効果は、

下記疾患における鎮静催眠
統合失調症,老年精神病,躁病,うつ病又はうつ状態,神経症

となっているので、精神病的な基礎疾患が無いと処方されない。
恐らく精神科以外で処方されることは無いだろう。

各成分の睡眠効果

フェノバルビタールを不眠に使うというのはかろうじてイメージがある。
フェノバールの効能効果にも、「不眠症」がある。

ウインタミン、コントミンの効能効果をみると、
「統合失調症,躁病,神経症における不安・緊張・抑うつ,悪心・嘔吐,吃逆,破傷風に伴う痙攣,麻酔前投薬,人工冬眠,催眠・鎮静・鎮痛剤の効力増強 」

「催眠・鎮静・鎮痛剤の効力増強」なんて適応があったことを知りませんでした。
鎮痛剤の効力増強に使えるのですね。精神病的な基礎疾患が無いと使いづらそうですけど。
フェノバルビタールの効力増強にクロルプロマジンをオンする。

ヒベルナは何の薬?

ヒベルナは処方目的が一番わかりづらい薬。
効能効果は、
○振せん麻痺,パーキンソニスム
○麻酔前投薬,人工(薬物)冬眠
○感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽,枯草熱,アレルギー性鼻炎
○皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹,中毒疹),じん麻疹,血管運動性浮腫
○動揺病

プロメタジンはフェノチアジン系抗ヒスタミン薬という分類の薬。
クロルプロマジンはフェノチアジン系抗精神病薬。構造的には似ている。

抗ヒスタミン作用による鼻水、痒みなどのアレルギー症状の緩和に用いられる。
強い抗コリン作用も有するので、パーキンソニズムや動揺病にも用いられる。
抗ヒスタミン薬が睡眠薬として用いられることもあるので、その働きと、クロルプロマジンに構造的にも似ているので、睡眠薬(フェノバルビタール)の作用増強を期待してベゲタミンに配合されているのだろう。

赤玉とは?

裏の世界で「赤玉」と言った場合に、エリミンを指す場合とベゲタミンを指す場合があります。

エリミン(一般名:ニメタゼパム)はベンゾジアゼピン系睡眠薬(2015年11月で販売中止のようです。残念)
エリミンの錠剤はうすいだいだい色、ほとんど白です。
なのに赤玉。
シートの色が真っ赤だからです。

ベゲタミンにはA錠とB錠があります。
A錠は赤。B錠は白。
コーティングされてて玉のような錠剤です。
なので、ベゲタミンA錠は赤玉というネーミングがピッタリです。
ベゲタミンB錠を白玉ということもある。

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コメント

  1. プロメタジンはクロルプロマジンのパーキンソニズムの副作用止めと鎮静作用による睡眠導入補助ではないでしょうか。

    匿名:2015/10/27

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