更新日:2015年10月22日.全記事数:3,190件.

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細菌性の下痢とウイルス性の下痢の違いは?


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細菌性腸炎とウイルス性腸炎

下痢をしたときに、細菌性のものか、ウイルス性のものか、どのように診断するのか。
症状や流行とか、吐いてるか、熱があるかなどであたりを付けて、ノロかな、食中毒かな、とか考える。

便まで調べて検査することは稀だろう。
水のようなものがシャーっと出たらウイルス性胃腸炎。
粘った便が少しずつ出るだけで、便をしたくてたまらなくて熱が高いという場合、これは細菌性腸炎、大腸の炎症です。
大腸の細菌性腸炎ではお腹を触ると結構痛い。

抗生物質を使うかどうかという判断のために細菌性かウイルス性かを考えますが、細菌性でも軽度であれば抗生物質使わなくても治るし、ウイルス性に抗生物質使っても問題にはならないし、軽度か重度かで判断するくらいではないかと。

細菌性とウイルス性の下痢の違いは?

下痢を強く訴える患者さんの場合、ウイルス性か細菌性かと考えるでしょう。
細菌性であれば抗菌薬を処方してもらうために医療機関を受診していただく必要がありそうです。

しかし、実際には細菌性胃腸炎でも抗菌薬は絶対に必要というわけではありません。
よって、胃腸炎では細菌性だったとしても全例抗菌薬の適応ではないということと、必ずしも細菌性かそれともウイルス性かをしっかりと見極められなくてもよいと知ることが重要です。

胃腸炎は細菌性としても基本的には勝手に良くなる疾患の1つとされます。
また、O-157などの食中毒の原因である腸管出血性大腸菌の場合でも抗菌薬は積極的には推奨されません。

よって細菌性でも抗菌薬は必要がないことがほとんどなのですが、ひとまず、細菌性かどうかをどのように判断するかについて考えてみましょう。
結論から言うと、細菌性かウイルス性かを症状・所見から判断することは極めて難しいとされますが、一般的には以下の3つがある場合にはより細菌性を疑うとされています。

細菌性胃腸炎を疑う所見
①38℃以上の発熱
②下痢が1日6回以上
③腹痛が強い

実際にはこれらを満たしても細菌性である可能性はそれほど高くはないのですが、薬局ではこれら3つをすべて満たす場合には、症状が強いと見なし重症例として受診勧奨するということでよいと考えます。

そのほか、細菌性でも治療が必要なものとしては、高齢者や免疫不全患者があります。
抗菌薬治療が必要ではないにしても、便培養検査などの必要性もありますので、肉眼的血便がある場合には受診勧奨してもよいでしょう。

参考書籍:調剤と情報2013.7

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