更新日:2015年10月22日.全記事数:3,087件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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糖尿病患者は夜間高血圧が多い?


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糖尿病と血圧

糖尿病や慢性腎臓病(CKD)、メタボリックシンドロームの患者は、食塩感受性が高く、ナトリウム(Na)貯留傾向にあるとされる。
さらに、食塩感受性のある高血圧患者は、non-dipper型の夜間高血圧を呈する傾向がある。

これは、食塩が過剰な状態を腎臓が感知し、夜間も血圧を上げて腎の濾過圧を高く維持することで、日中に排泄しきれなかったNaを排泄しようとする代償機構が働くためと考えられている。

糖尿病合併高血圧の治療

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、糖尿病合併高血圧の治療(降圧目標130/80mmHg未満)において、第一選択薬としてACE阻害薬またはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を用い、降圧が不十分な場合はそれらを増量するかカルシウム拮抗薬または少量のサイアザイド系利尿薬を併用し、さらに降圧を要する場合は3剤を併用することを推奨している。

このうち、少量のサイアザイド系利尿薬を併用することで期待できる効果として、血圧のさらなる低下以外に、食塩感受性の解除が考えられる。
以前は、糖尿病患者にサイアザイド系利尿薬の使用を控える傾向があった。
高用量のサイアザイド系利尿薬を用いた試験において、耐糖能の低下や心血管疾患の増悪が報告されたためである。
しかし近年、ALLHAT試験やSHEP試験などの大規模臨床試験により、常用量の4分の1から2分の1の低用量で用いることで、降圧効果を維持しつつ、代謝系の副作用リスクを抑えられることが確認されている。

参考書籍:日経DI2015.9

血圧日内変動

日中と夜間の血圧変化は血圧日内変動と呼ばれる。
平均血圧が昼間に比べて夜間に20%以上低下するextreme dipper型、10~20%低下するdipper型、0~10%低下するnon-dipper型、夜間の方が上昇するriser型に分けられる。
正常血圧の健常人の多くはdipper型で、他の型に比べ臓器障害や心血管イベントなどのリスクが低いことが知られている。

降圧剤の服用時点

降圧剤は朝飲むものと思い込んでましたが、寝る前のほうが良いらしい。

しかし、寝る前に薬を飲むというのは、何か薬による問題が起こったときにわかりにくい、発見が遅れるという観点からは望ましくないのかも知れない。

アテレックとか、カルブロック、レザルタスなんかは1日1回朝食後ってなってるし。

まあ、降圧剤の用法が朝食後から寝る前に変わってたら、こういう意図もあるんだなあ、と。

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