2019年2月18日更新.3,369記事.5,916,198文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

フルスタンは副甲状腺機能亢進症にも低下症にも使われる?

スポンサーリンク


活性型ビタミンD3製剤と副甲状腺機能

活性型ビタミンD3製剤のファレカルシトリオール(フルスタン、ホーネル)という薬がある。
通常、活性型ビタミンD3製剤といえば、骨粗鬆症に用いられるアルファカルシドール(ワンアルファ、アルファロール)、エルデカルシトール(エディロール)を思い浮かべます。

フルスタンやホーネルはこれらの骨粗鬆症治療薬とは少し色が違う。
二次性副甲状腺機能亢進症における副甲状腺ホルモン(PTH)分泌抑制作用が強い。

フルスタンの適応症は、

○維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症
○副甲状腺機能低下症(腎不全におけるものを除く)における低カルシウム血症とそれに伴う諸症状(テタニー、けいれん、しびれ感、知覚異常等)の改善
○クル病・骨軟化症(腎不全におけるものを除く)に伴う諸症状(骨病変、骨痛、筋力低下)の改善

副甲状腺機能亢進症と副甲状腺機能低下症が療法とも書かれている。
どういうことだろう?

まず副甲状腺の役割は、副甲状腺ホルモンを分泌し血液中のカルシウム濃度を一定の範囲内に調節するという働きを持つ。

透析患者は腎臓が悪いので、腎臓でつくられる活性型ビタミンD3(血液中のカルシウムを増加させる働きがある)が産生されなくなるため、血液中のカルシウムが低下する。
血液中のカルシウムが低下すると、今度は副甲状腺で産生されるホルモン(副甲状腺ホルモン:PTH)の分泌量が増加します。
PTHは骨からカルシウムを血液中に放出する働きをもっていて、血液中に必要なカルシウム量を維持しようとします。
これが「二次性副甲状腺機能亢進症」。

活性型ビタミンD3製剤のフルスタンやホーネルを摂取することによって、血液中のカルシウムを維持し、副甲状腺ホルモンの分泌を抑えることができるというわけだ。

フルスタンを副甲状腺機能亢進症に使う目的は、副甲状腺ホルモンの分泌を抑える為。
フルスタンを副甲状腺機能低下症に使う目的は、血中カルシウムを増加させる為。
ということで、まるで逆の疾患に使われるというわけです。

スポンサーリンク

アリミデックス服用中閉経後乳癌 併用非推奨なのは?

IMG_0670
薬剤師

アリミデックス(一般名:アナストロゾール)で治療中の閉経後乳癌の患者に対し、骨密度低下を防ぐために骨粗鬆症の治療薬を併用する必要がある。下記のうち、併用が推奨されていない薬剤はどれか。
A. ベネット(一般名:リセドロン酸ナトリウム)
B. エディロール(一般名:エルデカルシトール)
C. アスパラ-CA(一般名:L-アスパラギン酸カルシウム)
D. エビスタ(一般名:ラロキシフェン)
E. プラリア(一般名:デノスマブ)

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう byカルテット

人気の記事(月間)


リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

SNS

検索


スポンサーリンク