記事
薬疹の鑑別
公開. 投稿者:副作用/薬害.この記事は約2分35秒で読めます.
1,435 ビュー. カテゴリ:とびひだと思ったらライエル症候群
とびひは、小児科、皮膚科でよく見かける皮膚病です。
ペニシリン系やセフェム系の抗生物質が処方される。
最近はMRSAなどもあり、難治性のものも多いので、ミノマイシンやホスミシンなど色々試行錯誤されている。
とびひが重症化するとブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)という状態になることも。
最高クラスのSSSを超えるSSSS。というわけではありませんが。
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)は、やけどをしたときのように皮膚がはがれる病気です。のどや鼻の粘膜などに黄色ブドウ球菌が感染して増え、その菌が出す毒素(皮膚がはがれる毒素)が血流にのって全身の皮膚に到達し、皮膚が赤くなったり、水ぶくれややけどのように皮膚がずるずるはがれてきます。この病気にかかるのは、ほとんどが乳幼児です。
こどもの皮膚感染症のおはなし 病気の知識 患者・ご家族の皆さま シオノギ製薬(塩野義製薬)
このSSSSの症状が重症薬疹であるライエル症候群にも似ている。
とびひの最中に口、目のまわり、わきの下、股のつけ根などが赤くなり、痛がり、発熱することがあります。これはライエル症候群といい、とても危険な状態です。すぐに皮膚科を受診しましょう。また腎炎を併発することもあるので、顔にむくみが出たら小児科を受診しましょう。
とびひ – gooベビー
ライエル症候群(Lyell症候群)は中毒性表皮壊死症(TEN)とも呼ばれる。
ほぼ全ての医薬品にこの副作用が記載されている。
とびひに使われるセフェム系抗生物質のセフゾンを例に挙げると、
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群、0.1%未満)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群、0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、頭痛、関節痛、皮膚や粘膜の紅斑・水疱、皮膚の緊張感・灼熱感・疼痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
と重大な副作用に書かれている。
急性の皮膚病の場合、薬の副作用なのか、病態の悪化なのかわかりにくい場合が多いですが、症状が改善しない・悪化しているような場合は早期の再受診を勧める。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、【PR】薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。