更新日:2017年2月3日.全記事数:3,091件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ベルソムラは使いにくい?


スポンサードリンク

睡眠薬の併用禁忌

薬剤師たるもの併用禁忌は見逃してはならない。

個人的に併用禁忌の代表格と思っているのが、ハルシオンイトリゾールの相互作用です。

皮膚科で処方されるイトリゾールと、精神科あるいは内科など幅広い診療科で処方されるハルシオンは、患者から併用薬の聴取がされていなければ別々の医師から処方される可能性も高い。

諸悪の根源は、安易な睡眠薬の処方かも知れない。
高齢者に安易に睡眠薬を処方すべきではないが、現実問題、不眠に悩まされる高齢者あるいはその家族は多いので、仕方ない。

睡眠薬の併用禁忌は比較的多いので、見逃さないようチェックする。

ハルシオンの併用禁忌

イトラコナゾール(イトリゾール)、フルコナゾール(ジフルカン)、ホスフルコナゾール、ボリコナゾール(ブイフェンド)、ミコナゾール(フロリード)、HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル、リトナビル等)、エファビレンツ、テラプレビル(テラビック)

ロゼレムの併用禁忌

フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス、デプロメール)

ベルソムラの併用禁忌

イトラコナゾール(イトリゾール)、クラリスロマイシン(クラリス)、リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル、インジナビル、テラプレビル(テラビック)、ボリコナゾール(ブイフェンド)

ユーロジンの併用禁忌

リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤)

ダルメートの併用禁忌

リトナビル

ドラールの併用禁忌

リトナビル、食物

ベンゾジアゼピン系ではハルシオンだけが併用禁忌薬が多く、他はドラール食物には注意しないといけないが、特に注意すべきものはない。

ロゼレムとフルボキサミン(ルボックスデプロメール)は注意すべきですが、同じ医師から処方される可能性が高いので危険性は薄い。しかし、最近は精神系の知識の薄い内科医でも抗うつ薬を処方するので、注意が必要である。フルボキサミンには他の併用禁忌もあるので、フルボキサミン処方時には要注意。

新規睡眠薬のベルソムラも併用禁忌が多い。
特にクラリスの処方頻度はイトリゾールよりも高いので、クラリスベルソムラの相互作用はいつか調剤ミスで上がってきそう。
クラリスはCYP3Aを強く阻害し、ベルソムラの血漿中濃度を上昇させる。
自分以外の医師からクラリスが処方される可能性を危惧すると、ベルソムラはなかなか処方しづらい。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
座右の銘:継続は力なり、失敗は成功の母
follow us in feedly

リンク

薬剤師に役立つリンク集
医薬品医療機器総合機構(新薬・公知申請)
添付文書(PMDA)(添付文書)
社会保険診療報酬支払基金(診療報酬関係通知)
Minds医療情報サービス(ガイドライン)
ミクスOnline(ニュース)

人気の記事

最新の記事

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク