更新日:2015年10月22日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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処方せん同日受付は受付1回?


処方箋受け付け回数の算定ルールは、意外とややこしい。
処方箋を何枚持って来ようが、1度に受け付けているのだから受付は1回、というシンプルな考え方ならわかりやすいのかも知れない。
しかしそう単純にはいかない。

処方箋を複数枚持ってきた患者で考えられるケースとしては、
①同じ医療機関の、同じ診療科の、処方日違いの、2枚。
②同じ医療機関の、別の診療科の、2枚。
③違う医療機関の、2枚。
など。

①まず、同じ医療機関の、同じ診療科の、処方日違いの、2枚。
なんで、同じ診療科の別の日付の2枚を一度に持ってくるんだ?という疑問もありますが、稀にこういうケースもある。
処方日をよく見ていないと、気付かずに入力してしまうこともあるだろう。
当たり前ですが、「同じ診療科の別の日付の処方せん2枚」を別々の日に持ってくれば、それは受け付け回数2回となる。
しかし、午前に1枚、午後に1枚持ってきた場合は、微妙な判断になる。「一連の診療行為」かどうかという概念が加わってきますが、証明するのも面倒なので、受け付け回数1回と算定するのが無難だろう。

②大きな病院では、同じ病院内に複数の診療科があります。
内科、皮膚科、整形外科、等々。異なる診療科の処方せんを1度に持ってきた場合も、受け付け回数は1回。
患者さんで連日、内科、皮膚科、整形外科と通って、その都度薬を受け取りに来る方もいますが、処方せんの有効期限内であれば、まとめてもらったほうがお得というわけだ。
注意しなきゃいけないのはFAX処方せんで入力する場合。
患者さんが持ってきた処方せんを入力する場合は、受け付け回数のルールを頭に入れて入力できますが、FAX処方せんを入力する場合、同日にFAXが送られて来れば気付くかも知れませんが、違う日に「処方日違いの、同じ医療機関の、違う診療科の、2枚」が別々に送られてきて、それぞれを別受付で入力してしまって、患者さんは1度に2枚持ってくるというケース。これも受け付け回数としては1回となる。
ややこしや。
レセプト上で指摘されることもないし、それぞれの薬歴を記載すれば個別指導でバレることもないだろうけど。

③勘違いしている薬剤師や事務員もいるが、異なる医療機関の処方せんであれば受付回数は2回と算定できる。
「2以上の異なる保険医療機関が交付した処方せんを同時に受け付けた場合においては、受付回数はそれぞれ数え2回以上とする。」
同じ病院の内科と皮膚科の処方せんを持ってきた場合と、違う病院の内科と皮膚科の処方せんを持ってきた場合では、金額が違うわけだ。
わかりやすいようでわかりにくい。

参考:00 調剤基本料(平成24年調剤報酬点数表)|ファルマスタッフ

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同じ日付の処方せんの受付回数

処方せんを同じ日に2回持ってくる患者さんがいます。

午前に整形外科にかかって、午後に内科にかかる、とか。

このようなとき、もう一度受付して、調剤基本料などを算定してしまうことが多い。

が、これは本当はダメ。

「同一の保険医療機関で一連の診療に基づいて同一の患者に交付された処方せんを同一日に受け付けた場合は,複数診療科に係るものであっても枚数にかかわらず受付回数は1回となること。」
となっています。

一連の診療とはなんぞや。

本人が初めから複数の診療科にかかるつもりで、病院に行ったのであれば、それは一連の診療。

午前中に整形外科に行って、帰ったら容態が急変して、午後内科に行くことになった、となれば、それは一連の診療では無い、と。

なんだかあいまいな。

とにかく、同日受付で受付2回とした場合はコメントの記載が必要です。

これも抜けていることが多い。

同日2回受付の頻度はそれほど多くないから、保険者もただ見逃しているだけでしょう。

1日に2回処方せんを持ってきたら受付1回

Q.調剤基本料の算定に関して、「同一患者から同一日に複数の処方せんを受け付けた場合、・・・同一の保険医療機関で一連の診療行為に基づいて交付された処方せんは一括して受付1回と数える。」とされているが、同一日の受付では理由の如何を問わず受付1回として算定することとなるのか。

A.午前中の処方せん受付後に患者の病態が急変し、夜に再度医療機関を受診して処方せんを持参したような場合は、別受付として取扱って差し支えない。

参考書籍:保険薬局業務指針2010年版

一連の診療行為とは

同一の保険医療機関の同一医師から交付された処方せんまたは同一の保険医療機関の異なる医師からであっても、一連の診療行為に基づいて交付されたものを同一日に受け付けた場合は、一括して受付回数は1回となります。

別受付として認められるケースは、午前の処方せん受付後に患者の病態が急変し、夜に再度医療機関を受診して処方せんを持参した場合などです。

処方せんの受付回数については、厚生労働省保険局医療課長通知の中で、「同一患者から同一日に複数の処方せんを受け付けた場合、同一保険医療機関の同一医師によって交付された処方せん又は同一の保険医療機関で一連の診療行為に基づいて交付された処方せんについては一括して受付1回と数える」と示されています。

この一連の診療行為とは、同一の保険医療機関の異なる医師によって交付された処方せんでも受付1回としていますので、傷病上や交付された処方せんの時間的な要因を含んだものではないと解釈できます。

例えば2つの傷病で通院中の患者が、同一保険医療機関の異なるそれぞれの診療科で診察を受け処方せんが交付された場合、受付1回となります。

ただし、同一保険医療機関であっても、歯科からの処方せんは別受付として算定できます。

参考書籍:保険調剤Q&A平成22年版

同じ日に処方された処方せんは受付1回

Q.同一病院で同一日に交付された2枚の処方せんを同時に受け付けた場合、受付回数は何回となりますか。

A.受付回数は1回となります。
同一日に、同一保険医療機関の同一医師によって交付された処方せん、または、同一保険医療機関で一連の診療行為に基づいて交付された処方せんを2枚以上受け付けたとしても、受付回数は一括して1回と数えます。
ただし、同一の保険医療機関であっても、歯科の処方せんについては歯科以外の処方せんと別受付とします。
なお、同時に2枚以上の処方せんを受け付けた場合であっても、異なる保険医療機関から発行された処方せんであれば、受付回数は2回以上となります。

Q.同一病院の異なる診療科の発行日の違う処方せんを一緒に持ってきた場合、処方せんの受付回数は何回と考えたらよいのでしょうか。

A.処方せんの受付回数は1回となります。
処方せんの受付回数は、厚生労働省保険局医療課長通知により、同一日に受け付けた場合は1回とされています。
同一患者から同一日に複数の処方せんを受け付けた場合、同一保険医療機関の同一医師によって発行された処方せんは一括して受付1回と数えることとされています。
このことから、交付日の異なる処方せんであっても同一日に受け付けた場合は受付回数は1回となります。
ただし、同一の保険医療機関の歯科の処方せんについては、歯科以外の処方せんとは別受付として算定できることとされています。

参考書籍:保険調剤Q&A平成20年版

一連の診療行為とは何か

Q.同一日の午前と午後に同一患者から同一医療機関で発行された処方せんを受け付けた場合、午後(2回目)の分は調剤基本料を算定できないのでしょうか。

A.午後に受け付けた処方せんの調剤基本料は算定できません。
受付回数は、午前に受け付けた処方せんの1回のみとなります。
同一患者から同一日に複数の処方せんを受け付けた場合、①同一保険医療機関の同一医師によって発行された処方せん、または、②同一の保険医療機関で一連の診療行為に基づき交付された場合は、一括して受付1回と数えます。
ここでいう一連の診療行為とは、疾病上関連がある場合に限らず、同一日に複数診療科を受診するというパターンになっている場合を含むものです。
ただし、同一保険医療機関からの歯科の処方せんと歯科以外の処方せんとを受け付けた場合や、同一日の最初に調剤を受けた後、いったん職場なり家に戻ってから体調の急変により、再度処方せんの交付を受け調剤してもらうような場合は、2回目も別の受付とすることが認められています。

参考書籍:保険調剤Q&A平成20年版

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出身大学:ケツメイシと同じ
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