更新日:2016年11月20日.全記事数:3,117件.

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六君子湯は6つの生薬から成る?


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六君子湯と君臣佐使

六味丸は6つの生薬、八味地黄丸が8つの生薬から成る。
同じように、四君子湯は4つの生薬、六君子湯は6つの生薬から成る。
と勘違いしていた。

四君子湯は6つの生薬、六君子湯は8つの生薬から成ります。
六君子湯の構成生薬は、「蒼朮(または白朮)・茯苓・人参・甘草・陳皮・半夏、大棗、生姜」の8つですが、このうちの「蒼朮(または白朮)・茯苓・人参・甘草及び陳皮・半夏」の6生薬は君薬と呼ばれ、その数から六君子湯と命名されています。

漢方薬には「君臣佐使」という、生薬をその役割から4つに分類する考え方があります。

君薬:作用の中心的役割を果たす
臣薬:君薬に次いで重要な作用を果たす
佐薬:君薬を助ける役割を果たす
使薬:君臣と佐薬の補助的役割を果たす

君薬が6つもあると、「船頭多くして船山に登る」みたいにならないのかとも思いますが。

君臣佐使とは?

漢方の考え方の一つに「君臣佐使」というものがあります。

生薬をその役割から4つに分類する考え方です。

君薬:作用の中心的役割を果たす
臣薬:君薬に次いで重要な作用を果たす
佐薬:君薬を助ける役割を果たす
使薬:君臣と佐薬の補助的役割を果たす

この考え方を西洋薬にも応用する場合があります。
ボルタレンとムコスタが処方されている場合、ボルタレンが君薬でムコスタが佐薬みたいな。
この場合の佐薬は、君薬を助ける役割というか、副作用軽減の目的ですが。

漢方薬の数字の意味

漢方薬には、その名称に数字を含むものが多くみられる。

十味敗毒湯(構成生薬数10)
八味地黄丸(構成生薬数8)
五苓散(構成生薬数5)
四逆散(構成生薬数4)
六君子湯(構成生薬数8)
七物降下湯(構成生薬数7)
十全大補湯(構成生薬数10)
五淋散(構成生薬数11)
五積散(構成生薬数16)
四物湯(構成生薬数4)
四君子湯(構成生薬数6)
二陳湯(構成生薬数5)
六味丸(構成生薬数6)
二朮湯(構成生薬数12)
五虎湯(構成生薬数5)
三黄瀉心湯(構成生薬数3)
三物黄芩湯(構成生薬数3)

六君子湯、四君子湯以外にも、五淋散、五積散、二陳湯、二朮湯は構成生薬数を示しているものではない。
それぞれの意味は、
五淋散:「石淋・気淋・膏淋・労淋・熱淋」の5つの尿路の病態
五積散:五積とは「気・血・痰・寒・食」が滞っていることを意味する
二陳湯:「陳」という漢字は「古いもの」という意味。半夏と陳皮の「二」つの生薬は古いものの方が上質とされていたので「二陳」湯と命名。
二朮湯:蒼朮と白朮の両方を含むため二朮

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