更新日:2015年10月22日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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血圧が高いほうが調子が良い?


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血圧が高いほうが調子がいい?

「血圧が高いほうが調子が良いんだ」と仰る患者さんがいます。

それに対して、「血圧が高いと脳梗塞や心筋梗塞のリスクがうんぬん…」とか説明しても響かない。
調子が良いという患者さんの実感に勝るものは無い。

「ホンマでっかTV」で、朝塩をなめるとテンションが上がる、という話をしていた。
血圧を上げて、脳に血液が巡るようにしたほうが、頭が冴えるのだろう。
覚醒剤みたいなもの、とまではいきませんが、続けていれば健康を害する恐れはある。

血圧を下げれば、めまい、ふらつき、起立性低血圧で目覚めが悪いかも知れません。
降圧剤を飲んで、体調が優れないという患者もいるかも。

医療の目指すところは「寿命を延ばす」ということで、患者さんが「充実した人生を送る」ということではない。

「少しでも長生きをしたい」のか「早死にしても良いから、調子の良い今日を過ごしたい」と思うのか、患者さんに委ねる。

高齢者の血圧は下げなくてもいい?

高齢者の降圧目標値については議論の分かれるところです。
70歳以上では、血圧が高めのほうが生命予後が良い傾向にあります。

Jカーブ現象

冠動脈疾患(虚血性心疾患)と診断された方では拡張期血圧の過度の低下により逆に心筋梗塞や脳卒中などの心血管事故や死亡率が増加することが示されており(Jカーブ現象)、高齢者の場合、臓器障害を既にもっている方が多く、過度の降圧で虚血が起きやすいので注意が必要です。
そのため、以前のガイドラインでは高齢者の降圧目標値が若年者の降圧目標値よりも高めに設定されていました。
60歳代では140/90mmHg未満、70歳代では150~160/90mmHg未満、80歳代では160~170/90mmHg未満という風に。
しかし、現在のガイドラインでは高齢者の降圧目標値は70歳以上でも140/90mmHgと厳しく設定されています。
これは、以前の年齢別の血圧設定がエビデンスに基づくものではなかったことと、1999年のWHOの勧告で高齢者の降圧目標値も140/90未満とされていることから、世界標準にあわせた設定にされています。

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