更新日:2015年11月6日.全記事数:3,136件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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100gの容器に100g入らない?


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軟膏の混合時のロス

皮膚科の門前等の薬局で軟膏を混合してもらっている患者さんは多いでしょう。

100gの容器に入っている軟膏が、本当に100gなのか、自宅で測っているという患者さんは滅多にいないと思います。

恐らく数グラム少ない量で入っているケースも多いかと。

秤量誤差の範囲としては±2%でしょうか。
98gなら許容範囲。どうでしょう。

原因①としては、容器自体が小さいケース。
100gの容器、ではなく100ccの容器である可能性。
水であれば大体100ccで100gとなりますが、ワセリンなどの油だと0.9g/mlくらいで、100gだと110ccくらいになる。
恐らく多くの薬局では、上部をすりきりして調剤していると思われ、10cc分が削られる。
混合時に空気が入ることもある。
練り混ぜ君みたいな自動混合機だと、中の空気も取り除かれるようですが、人が混合すると軟膏といっしょに空気も混合する。
その分体積が増える。

原因②としては、軟膏のチューブから絞り出して調剤しているケース。
5gの軟膏チューブから5gを絞り出すのは至難の業です。
絞り出すための調剤用具もありますが、それでもキャップ脇の部分には少し軟膏が残ります。
4.9g出せれば上出来。4.8gでまずまず。
ある程度在庫のあるものであれば、不足分を新しいチューブから補充しますが、口うるさい経営者がその場にいたり、在庫が無かったり、高額な軟膏だったりすると、指先が麻痺するまで懸命に絞り出すよう努める。
薬剤師によっては計量もせずに、「5gから絞り出したから当然5gでしょ」と言い張る人もいる。

許容範囲に収まるように調剤しましょう。

容器はレンタル?

投薬時に使う薬剤の容器については、原則として薬局が患者に貸与することになっている。

患者が希望する場合は患者から実費を徴収して容器を交付しても差し支えないが、容器本体部が再使用できるものであれば、患者が容器を返還した際に、その実費を返還する。

なお、製品化されている薬剤入りのチューブや薬剤入り使い捨て容器のような再使用できない容器の代金を患者に負担させることはできない。

容器代の取り扱い

Q.薬瓶、薬缶等の容器代はどのように取扱うか

A.薬瓶、薬缶等の容器については、「原則として保険薬局から患者に貸与する」とされている。
ただし、患者が希望する場合は実費を徴収して容器を交付しても差し支えないが、患者が当該容器を返還した場合は、当該容器本体部分が再使用できるものについては当該実費を返還する。
また、薬局が喘息治療剤の施用のため、小型吸入器及び鼻腔・口腔内治療剤の施用のため、噴霧・吸入用具(散粉器)を交付した場合についても、患者にその実費を負担させても差し支えないが、患者が返還した場合は当該実費を返還する。
なお、患者から実費を徴収する場合には、次のような手続が必要となるので注意を要する。
①保険薬局内の見やすい場所(受付窓口、待合室等)に、実費徴収に係るサービスの内容や料金等をわかりやすく掲示すること。
②実費徴収に係るサービスの内容や料金等について、明確かつ懇切に説明の上、患者側から署名を伴う文書による同意を得ること。(ただし、必ずしも毎回同意を得る必要はなく、包括的な確認方法でも差し支えない)
③他の費用と区別した内容のわかる領収証を発行すること。

参考書籍:保険薬局業務指針2010年版

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職業:管理薬剤師
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