更新日:2016年8月16日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ラコール経腸用液を口から飲んでも良いか?


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経腸栄養剤を口から飲んでいいのか

ラコールを口から飲んでいるという人もいる。

ラコールNF配合経腸用液の用法は、

通常、成人標準量として1日1,200~2,000mL(1,200~2,000kcal)を経鼻チューブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に1日12~24時間かけて投与する。投与速度は75~125mL/時間とする。経口摂取可能な場合は1日1回又は数回に分けて経口投与することもできる。

経鼻チューブ、胃瘻又は腸瘻から投与するが、経口摂取可能な場合は経口投与することもできる。
エンシュアやエネーボも添付文書上は、経口投与可能

新しくラコールNF配合経腸用半固形剤というラコールのゼリータイプが発売されましたが、これの用法は、

通常、成人標準量として1日1,200~2,000g(1,200~2,000kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。

胃ろうオンリー。
適応上は経口はもちろんダメで、腸ろうもダメ。
胃食道逆流(嘔吐)の減少や栄養剤リークの改善が主目的でゼリータイプを使うのであれば、胃ろうからの投与が条件となることはわかる。

まあ、液体タイプもゼリータイプも薬価は同じだし、経口で半固形剤を使ったとしても厳しく査定されることは無いかな。
と思ったら雲行きは怪しい。
薬局のオモテとウラ エンシュア、ラコールの経口投与は査定対象?

経腸栄養剤の長期投与

ラコールNF配合経腸用液には「本剤の臨床試験における35日以上の効果は確認していない。」と書かれている。
ラコールNF配合経腸用半固形剤は「本剤の臨床試験における13日以上の効果は確認していない。」
エネーボ配合経腸用液は「本剤の臨床試験において2週間を超える時期での効果は確認されていない.」

エンシュアには特にそのような記載はみられない。

長期処方は切られるのか?

しかし、ラコールNF配合経腸用半固形剤の効能効果には、
「一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。」とあり、
長期にわたって使用されることが前提である。

「効果は確認していない」ので漫然と使用されるのは望ましくないが、処方しちゃダメってことではない。
ただ、定期的に処方を見直す必要性はありますよ、食事代わりに出すなよ、と暗にプレッシャーをかけているのだろう。

ラコールのゼリータイプ?

イーエヌ大塚製薬は24日、経腸栄養剤「ラコールNF配合経腸用半固形剤」の承認を取得したと発表した。半固形剤の経腸栄養剤は食品として流通していたが、医薬品では初。摂取エネルギー当たりの有効成分と含量は、既存品の「ラコールNF配合経腸用液」と同一で、ビタミンやミネラル、微量元素を配合した半消化態経腸栄養剤となる。イーエヌ大塚経腸栄養剤を承認取得、医薬品初の半固形剤 – ココヤク News –

半固形剤って言われるとわかりにくいけど、ゼリー。

■ なぜ経腸栄養剤を固形化するのか
 本来,動物は必要な栄養分を主として固形物として摂取しています.しかし経管栄養症例は,チューブを経由して栄養分を注入するため,便宜上液体の形態で栄養を摂取しています.従来経管栄養は経鼻胃管が主体でしたが,経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の普及にあたり,PEGチューブが経鼻胃管チューブに比べ太く短い特徴があることから,固形栄養剤の注入が可能になりました.
■ 液体を固形にすることにより得られる効果
経腸栄養剤を固形化することにより,胃食道逆流(嘔吐)の減少,栄養剤リークの改善,下痢の防止が得られる例があります.固形化経腸栄養剤の効果

わざわざ寒天を入れてゼリー状にしたりすることもある、のかな。

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