更新日:2016年12月23日.全記事数:3,190件.

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ストーマでも薬の吸収に問題は無いか?


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オストメイトの薬剤吸収

ストーマを付けた患者のことをオストメイトと呼ぶ。

オストメイト(Ostomate)とは、癌や事故などにより消化管や尿管が損なわれたため、腹部などに排泄のための開口部(ストーマ(人工肛門・人工膀胱))を造設した人のことをいう。単に人工肛門保有者・人工膀胱保有者とも呼ぶ。オストメイト – Wikipedia

消化管ストーマは、便の排泄口が大腸(結腸)にある場合と、小腸(空腸や回腸)にある場合に大別されますが、それによって薬剤の吸収が異なります。
まずは、ストーマがどこに作られたのかを患者さんに確認しましょう。

空腸や回腸のストーマは、消化管穿孔などにより緊急回避的に作られることが多く、一時的なものがほとんどです。
そのため、薬局薬剤師が接するオストメイトは、結腸にストーマがあることが多いと思われます。

結腸にストーマがある場合は、薬剤の吸収についてそれほど気にすることはありません。
薬剤は主に小腸で吸収されるため、薬剤の代謝は同一と考えられるからです。

そのため、ストーマを作ったからといって、薬剤の処方内容に影響を与えることはあまりないと思います。
一方、ストーマが空腸や回腸にある場合には、薬剤が十分に吸収されない可能性が考えられます。

例えばワルファリンカリウム(ワーファリン)は上部消化管で吸収されるため、空腸にストーマがあれば十分に吸収されない恐れがあります。
このようにストーマが空腸や回腸に作られた場合、上部消化管で吸収される薬剤は処方内容が変更されることも予想されます。

オストメイトとゴーストピル

オストメイトでよく問題となるものにはゴーストピルが挙げられます。
服用した薬剤の抜け殻がそのまま排泄される現象で、自然肛門の方にもみられますが、オストメイトではストーマ袋に排出されて抜け殻がそのまま目に見えてしまいます。
薬剤はきちんと吸収されているので問題はないのですが、「薬が吸収されていないのでは?」と、不安に感じることもあるでしょう。
オキシコドン塩酸塩水和物(オキシコンチン、オキノーム)などゴーストピルが出る可能性がある薬剤が処方されている場合には、事前に説明しておくとよいでしょう。

参考書籍:日経DI2015.1

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