更新日:2015年11月2日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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プロスタンディン軟膏は8週間まで?


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使用量、使用期間に上限のある塗り薬

プロスタンディン軟膏の添付文書を見ていたら、

本剤による治療は保存的治療であることに留意し、約8週間以上使用しても症状の改善が認められない場合には、外科的療法等を考慮すること。

と書かれていた。
恥ずかしながら、今気付いた。
8週間以上使っていた人がいたような気がする。

「症状の改善が認められない場合には」という文言に悩むのですが、症状が改善されれば使う必要はなくなるわけで、8週間を超えて、3か月も4か月も使い続けるのはおかしい、という判断になりそう。

塗り薬だと、軽く見ていて、使用量や使用期間の上限にあまり注意していない。
気を付けよう。

医薬品名使用量使用期間
プロスタンディン軟膏1日10g8週間
アクトシン軟膏6週間
フィブラストスプレー1日1000μg4週間
オルセノン軟膏2か月
カデックス軟膏2か月
ドボネックス軟膏1週間90g投与後4~6週目
オキサロール軟膏1日10g投与後6週目
ボンアルファハイ軟膏1日10g投与後6週目
プロトピック軟膏2週間
アクアチムクリーム4週間(ざ瘡)
1週間(表在性皮膚感染症及び深在性皮膚感染症)
ゼビアックスローション4週間(ざ瘡)
1週間(表在性皮膚感染症及び深在性皮膚感染症)
ダラシンTゲル/ローション4週間
デュアック配合ゲル12週間

ほかにもありそうですが、適宜追加する。

プロスタンディン軟膏は心不全に禁忌?

プロスタンディン軟膏の禁忌に、「重篤な心不全のある患者〔心不全を増強させるおそれがある。〕」とある。

「心不全のある患者」に対しては慎重投与なので、重篤かどうかは医師の判断なので、特に心不全であるからといって疑義照会することは無いでしょうけど。

自分が気になったのは、プロスタンディン軟膏で心不全が悪化することがあるのか。塗り薬にそれほどの威力があるのかという点。
インタビューフォームでは、

重篤な心不全のある患者に本剤と同一成分である「注射用プロスタンディン20」を投与した場合、症状がさらに悪化した症例が報告されている。本剤では現在まで同様の報告はないが、動物実験の経皮投与において血中への移行がみられることから、このような症状が発現する可能性は否定できず、心臓に関する注意を喚起するため設定した。

と書かれているので、やはり塗り薬でそのような副作用があった例はない。

皮膚外用剤の禁忌項目については、実際に起こった副作用によるもの、というのは少ないような気がする。

多かれ少なかれ、血中に成分が移行すれば、内服薬や注射薬に書かれている禁忌と同様の記載をしなければならないのだろう。

禁忌は禁忌ですが、その濃淡を常に意識する必要はある。

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