更新日:2015年10月22日.全記事数:3,124件.

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アマリール錠3mgは採用されない?


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アマリール錠3mg

アマリール錠は血糖降下薬。
血糖値を下げる薬です。

用法用量は、

通常、グリメピリドとして1日0.5~1mgより開始し、1日1~2回朝または朝夕、食前または食後に経口投与する。維持量は通常1日1~4mgで、必要に応じて適宜増減する。なお、1日最高投与量は6mgまでとする。

となっているが、1日3mg以上使うことは稀です。

なので、薬局にもアマリール錠0.5mgと1mgはありますが、アマリール錠3mgというのは置いていない。
1日3mg使う場合にも、あえて1日2回に分けて1mg錠を使うケースが多い。

なぜ少量でしか使われないかというと、低血糖が多いから。
アマリールの臨床成績の項をみると、

食事療法のみにて治療中で、HbA1c(JDS値)が7.0%以上のNIDDM患者(±0.5%以内の変動で安定)を対象に、本剤1~4mg/日を12週間経口投与したプラセボ対照二重盲検比較試験において、改善率(HbA1c(JDS値)が1.0%以上低下した症例)は67.6%(25/37)であった。また、HbA1c(JDS値)は本剤投与群で8.26%から6.94%に低下し、プラセボ投与群で8.24%から8.40%に上昇した。

HbA1cを1%以上低下させるってのは、血糖値はかなり下がっていると推測されるわけで。

実際に使う用量が0.5mg、1mgが多い、というのが3mg錠をあまり見ない理由ではありますが、もう一つリスクマネージメント上の理由もあります。
3mg錠を採用してしまうと、1mg錠と間違えて3mg錠を調剤してしまう可能性が出てくる。
アマリール錠0.5mgと1mgを間違えても、問題ないわけではありませんが、被害は少ない。
しかし、1mgと3mgでは3倍の量。重篤な低血糖を起こす可能性が高くなります。

これはアクトスとアマリールの合剤であるソニアス錠の処方をあまり見かけない理由にも通ずると思われます。

アマリールと似た名称のアルマール(現アロチノロール塩酸塩錠「DSP」)が名称変更を余儀なくされたことからも、副作用の重篤性、使用頻度などを考慮すると、調剤上最も注意すべき薬剤の一つかと思われます。

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