更新日:2017年1月22日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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NSAIDs潰瘍予防にタフマック?


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NSAIDsとタフマックの併用

セレコックスやハイペン、ロキソニンなどのNSAIDsを連用すると、NSAIDsによる消化性潰瘍、NSAIDs潰瘍を引き起こす危険性がある。

そのため、PPIやH2ブロッカーなどの制酸剤や、胃粘膜防御系の防御因子増強薬が使われる。
うちの薬局では、タケプロン、ガスター、ムコスタなどがよく併用される。

これらは消化性潰瘍にも使われる薬で、併用理由もよくわかる。

しかし、わが県だけなのか、NSAIDsとタフマックなどの消化酵素製剤が処方されるのを見かけることがある。
タフマックEやSM散など。

これらの消化酵素製剤は、あくまでも消化を促進するものなのでNSAIDsとの併用により、胃粘膜を保護したり修復したりする、防御系薬剤のような効果は期待できない。
じゃあなぜ消化酵素剤を使うのか、というのがレセプト上の理由にあるようです。

薬剤料に係る所定単位当たりの薬価が175円以下の薬剤の投与又は使用の原因となった傷病のうち、健胃消化剤、鎮咳剤などの投与又は使用の原因となった傷病など、傷病名から判断してその発症が類推できる傷病については、傷病名を記載する必要はないものとすること。

薬価が175円以下だとレセプトに病名を記載しなくてよい。
しかし、175円以下の薬価であっても防御系薬剤の場合、レセプトで査定される可能性があるというグレーゾーンなのだそうだ。
NSAIDs潰瘍の予防的に使えるような防御系薬剤は無い。サイトテックにしても予防的に使っていいのかどうかはグレー。
上記に明示されている健胃消化剤を使うのが最も無難な方法。

しかし、効くかどうか、根拠も無いような消化剤を処方するのはどうなんだろう。

NSAIDs潰瘍の予防に対する適応外処方

・H2ブロッカー
非ステロイド抗炎症材(NSAIDs)や、ステロイド剤は、副作用として高頻度で胃腸障害を起こす。
その予防のためにH2ブロッカーなどが頻用されるが、予防目的の処方の多くは保険適用が認められていない。

・ムコスタ
胃粘膜保護剤。プロスタグランジンの産生を促進して胃粘膜の血流量や粘液産生能を高め、潰瘍の治癒を促進する。胃潰瘍のほか、急性胃炎などにおける胃粘膜病変の改善が効能となっているが、予防目的での使用は認められていない。

・PPI
NSAIDsによる消化性潰瘍の発症には、PG合成阻害による胃粘膜防御能の低下のほか、消化管粘膜細胞への直接刺激も関与しているとされる。胃の壁細胞のプロトンポンプを不活化するプロトンポンプ阻害薬(PPI)で胃酸分泌を強力に抑えることで、NSAIDs潰瘍を予防する。

ステロイド潰瘍の予防に対する適応外処方

・H2ブロッカー
ステロイド剤には、胃酸分泌の促進作用やペプシン活性の上昇作用、胃粘膜を保護する粘液産生能の低下作用などがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こす。
この「ステロイド潰瘍」の予防目的でH2ブロッカーが使用される。

・PPI
ステロイド剤とNSAIDsを併用sる場合、消化管潰瘍の発症リスクが単剤使用よりも大幅に上昇する。
このようなハイリスク例に対して、胃酸分泌を強力に抑制するPPIの予防投与が推奨されているが、保険適応外となる。

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