更新日:2016年12月23日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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小児に使ってはいけない熱さましは?


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小児の発熱の第一選択薬はアセトアミノフェン

小児に使う解熱鎮痛剤として、第一選択薬はアセトアミノフェン、第二選択薬がイブプロフェンというのがスタンダードです。

このほかの解熱鎮痛剤が小児に使われないのは、インフルエンザ脳症との関連が指摘されているためです。

イブプロフェンに関しても、COX阻害作用は強いため、脳症を悪化させる可能性は否定できないとして、使用に慎重な医師もいるようです。

インフルエンザに使ってはいけない解熱剤は?

[医療従事者向け] インフルエンザQ&A 2008版
バファリン(アスピリン)
「解熱剤には、インフルエンザに罹患している際には使用を避けなければならないものがあります。例えば、アスピリンなどのサリチル酸系解熱鎮痛薬は、15歳未満のインフルエンザ患者へは投与しないことになっています。」

ボルタレン(ジクロフェナク)
「ジクロフェナクナトリウムを含む解熱剤についても、15歳未満のインフルエンザの患者へは投与しないことになっています。」

ポンタール(メフェナム酸)
メフェナム酸を使った解熱剤についても、厚生労働省が主催した会議における小児科の医師、インフルエンザ脳炎・脳症の研究者などの意見の一致に基づいて、アスピリン、ジクロフェナクナトリウムと同様に15歳未満の小児のインフルエンザに伴う発熱に対して投与しないことになっています。
いずれも、禁忌にはなってませんが。

バファリン使用上の注意

サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの,米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので,本剤を15歳未満の水痘,インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが,やむを得ず投与する場合には,慎重に投与し,投与後の患者の状態を十分に観察すること.

ボルタレン使用上の注意

ジクロフェナクナトリウム製剤を投与後にライ症候群を発症したとの報告があり、また、同効類薬(サリチル酸系医薬品)とライ症候群との関連性を示す海外の疫学調査報告があるので、本剤を小児のウイルス性疾患の患者に投与しないことを原則とするが、投与する場合には慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。

ポンタール使用上の注意

小児のインフルエンザに伴う発熱に対しては、原則として本剤を投与しないこと。

ライ症候群とは?

水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。

典型的な経過としては、まず風邪の症状があり、それがやや回復した時点で、嘔吐と痙攣とが起こり、それから急速な意識障害が起こって、治療をしなければ、最悪は死に至る、というもの。

アスピリンがライ症候群を引き起こす機序は?

アスピリンのミトコンドリアに対する毒性が原因とみられています。

ミトコンドリアは、人間の細胞の中にあって、細胞が酸素をエネルギーとして使用するのに、重要な役割を果たしている小器官です。

そのミトコンドリアが障害されることによって、様々な体の異変を生じるのがライ症候群と。

子供にウイルス感染が起こると、まだ未熟な免疫系が活性化され、本来異物であったミトコンドリアが、免疫の攻撃を受け易い状態になる。

そこにアスピリンのミトコンドリアに対する毒性が加わってライ症候群になる、という話。

頭を使うと熱が出る?

子供が熱を出すと、知恵熱だというおばあちゃんがいる。

生後6ヶ月を過ぎる頃より、母体から譲り受けた抗体がなくなり、まだ自分で抗体を産生する力が弱いため、よく発熱するようになります。
ちょうどその頃に人見知りが始まります。

お母さんとお母さん以外の人の区別ができるようになった頃なので、知恵がついてきた頃の知恵熱ともいます。

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