2018年6月6日水曜更新.3,289記事.5,378,270文字.

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ヒルドイドで痛みはとれるか?

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ヘパリンの効果

ヒルドイドといえばヒルドイドソフト軟膏を思い浮かべ、保湿剤というイメージです。

ヒルドイドクリーム、ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローションの効能効果は、

皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)

皮脂欠乏症に用いられ、皮膚の乾燥に使われる。

ただ一つヒルドイドゲルの効能効果は、

外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、血栓性静脈炎、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、筋性斜頸(乳児期)

となっており、皮脂欠乏症には使えない。
同じ成分だから皮脂欠乏症にも効きそうだけど、添付文書上は使えない。

ヘパリン類似物質が保湿効果を示すのは、分子量が大きいから水分を保持する働きが高いということと、血行促進作用から皮脂分泌が増加し皮膚の乾燥を防ぐという効果からくるもの。

外傷(打撲、捻挫)後のはれ、筋肉痛、関節炎に使われるのは、血行促進作用によるものと思われる。
正直どの程度効くのかは疑わしい。
あざや傷あとの治りを早める、程度の効果はあるのかも知れない。
患部に薬を塗るという行為自体がマッサージ効果を示し、血行促進も促しているわけで、塗り薬なら何でも良いんじゃないかとも思う。

そもそも炎症部位の血行を促進することが、効果的なのかどうか。
患部が炎症を起こしているときに、温めて血行を促進したほうがいいのか、冷やして炎症を鎮めたほうがいいのか。
急性期には冷やして、慢性期には温めるというのが常識。
では、ヒルドイドを外傷後の炎症に使うとしたら、慢性期に移行した後ということになる。

昔、モビラート軟膏という痛み止めがあった。現在はジェネリックのゼスタッククリームが存在する。
その成分は、「ヘパリン類似物質、副腎エキス、サリチル酸」。
これはサリチル酸とかも入っているので、ヘパリン類似物質がどの程度の効果をもたらしているのかはわかりづらい。

ヒルドイドと同じような成分、効果の薬で、ヘパリンZ軟膏なるものもあります。
ヒルドイドの成分がヘパリン類似物質で、ヘパリンZの成分がヘパリンナトリウム。
その違いについては、そもそもの血行促進作用に基づく効果に大した期待はできないので、どっちもどっちの団栗の背比べ的なイメージ。

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